THE RIVER編集部昼は少女、眠るとオオカミ『ウルフウォーカー』予告編＆ポスター公開 ─ アカデミー賞有力、『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』チーム最新作
長編作品すべてがアカデミー賞候補となり、新作のたびに観客を虜にするアニメーションスタジオ「カートゥーン・サルーン」の最新作『ウルフウォーカー』が2020年10月30日（金）に全国公開となる。『ブレンダンとケルズの秘密』（2009）『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』（2014）に続く“ケルト三部作”の完結編ともいうべき本作の予告編＆ポスタービジュアルが到着した。
中世アイルランドの町・キルケニー。イングランドからオオカミ退治のためにやって来たハンターを父に持つ少女ロビンが、森の中で友だちになったのは“ウルフウォーカー”のメーヴだった。人間とオオカミがひとつの体に共存し、魔法の力で傷を癒すヒーラーでもあるメーヴとロビンが交わした約束は、図らずも父を窮地に陥れるものだった。しかし少女は、勇気を持って自分が信じる道を進もうとする。
公開された予告映像では、人間と狼との交流、美しい世界とストーリーが垣間見られるだけでなく、少女たちの友情や大人たちの差別心、人間と動物の共存、自然破壊への警鐘、家族愛などが描かれる。『アナと雪の女王2』（2019）も記憶に新しい、ノルウェーの新世代歌姫・オーロラによる透明感あふれる歌声もポイントだ。またポスターでは、色とりどりの色彩と独特の作画をもってキャラクターの姿が描き出されている。
これまでアイルランドの歴史・神話を題材に、創造性あふれる作品世界を色彩豊かな2Dアニメーションで作り上げてきたカートゥーン・サルーンは、限りなくやさしい生命へのまなざしをもって、息をのむほどの美しい世界と不思議な物語を描き出す。スタジオ史上最多のキャラクターが登場し、迫力あふれるオオカミとの決闘シーンなど、エンターテインメント性の高いファンタジー作品に仕上がった。
監督は『ブレンダンとケルズの秘密』『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』でアカデミー賞に2度ノミネートされたトム・ムーアと、『ブレンダンとケルズの秘密』のアート・ディレクターであるロス・スチュワート。ロビン役は『アガサ・クリスティー ねじれた家』（2017）のオナー・ニーフシー、父親ビル役は「ゲーム・オブ・スローンズ」のショーン・ビーンが演じる。音楽は前2作に続き、ケルト音楽のバンドであるKiLA（キーラ）。新たに『アナと雪の女王2』の歌姫オーロラも加わった。
映画『ウルフウォーカー』は2020年10月30日（金）YEBISU GARDEN CINEMAほか全国ロードショー。
