マーベル・コミック原作ドラマ「Marvel デアデビル」がシーズン3をもって製作終了となった件について、終了の決定を下したのがNetflixである可能性が高まってきた。

「デアデビル」シーズン1～3でマーシ・スタール役を演じてきたエイミー・ラトバーグが、このたび米Inverseの取材に対して、シリーズ終了に関する自身の認識を明かした。エイミーは個人的にマーベルの幹部と話し合う機会があったといい、そこでの感触を伝えている。

「デアデビル」終了は「Netflixの判断だと思う」

2018年11月末、「デアデビル」がシーズン3をもって終了となることが報じられた。この報道については出演者やスタッフが直後に驚きのコメントを発してきたが、エイミーや周囲の人物も例外ではなかったようだ。彼女は「私の知るマーベルの人たちも、すごく驚いていましたよ」と語っている。

「（ドラマの終了が）マーベルの決定だったという噂はすべて誤りです。完全にNetflixの判断だったんだと思います。マーベルの上の方にいる方々とお話ししてわかったことです。彼らも驚いていました。」

「デアデビル」の終了にマーベルの幹部が驚いていたという証言は、実はエイミーによるものが初めてではない。終了報道の直後、シーズン3の脚本家・エグゼクティブ・プロデューサーであるサム・アーンスト氏も「マーベルの幹部たちも、僕たちと同じようにあぜんとしていました」と報告したのだ。

以前サム氏が明かしたところによると、すでに「デアデビル」シーズン4の準備は始まっていたという。エイミーの証言もこれに一致しており、「早ければ2019年2月には撮影が始まるという話を聞いていた」というのである。すでに脚本家チームが動き出している中で突然の終了決定となったわけだが、これにはエイミーも「終了するかしないか、Netflixも悩んでいたんでしょう。簡単な決定ではなかったと思います」と述べた。

出演者やスタッフたちは、「デアデビル」シーズン3の製作が終わった時点で、「みんな、全部でシーズン5までやるものだと思っていた」とのこと。この認識が共通していたとするならば、作り手たちにとって、まだまだ物語は道半ばだったことになる。

「ファンのみなさんには、ソーシャルメディアには本当に力があるんだってことを知っていただきたいんです。つまりNetflixのような企業は、番組の成功を、どれだけ多くの人々がソーシャルメディアで話題にしているかで測るわけですから。みなさんのツイートやハッシュタグには力があります。大勢の人たちが、みなさんの声を聞いているんです。」

これまでにもNetflixは、ファンによる熱心な運動を受けて番組の“再起動”に踏み切った過去がある。ドラマ「センス8」（2015-2018）がシーズン2で終了した際、同シリーズのファンはオンラインでの署名活動やSNS上での嘆願を繰り返した。その後、Netflixは2時間半のスペシャル版を完結編として製作したのである。「デアデビル」をはじめとしたマーベル作品にも、まだ可能性は残されているはずだ。

ちなみにエイミーは、先日報じられた「Netflixでの番組終了後（キャンセル後）、Netflix製作でないドラマシリーズや映画に（各ドラマのキャラクターは）最低2年間登場できない」という契約事情がある程度は正しいものであることを認めている。

「Netflixとの極めて現実的な契約があります。私が聞いたのは18ヶ月ですが、2年間なのかもしれませんね。マーベルが（権利を）買い取る可能性もあるとは思いますが、そういった話は聞いていません。」

Netflixオリジナルシリーズ「Marvel デアデビル」シーズン1～3は独占配信中。
配信ページ：https://www.netflix.com/title/80018294

Source: Inverse