『ディスクロージャー・デイ』スピルバーグ&エミリー・ブラントにインタビュー ─ 「大切なのは、スクリーンの大きさではなくメッセージだ」

──エミリー、マーガレットが突然、ロシア語や韓国語など異なる言語を話し始める場面には驚かされました。セリフは意味を理解しながら覚えたのでしょうか。それとも、まず音として身体に入れていったのでしょうか?
ブラント: 両方ですね。自分が何を言っているのかは理解しておく必要がありました。脚本家のデヴィッド・コープが英語で書いたセリフを翻訳してもらったので、おかげでマーガレットが何を話しているのかは理解していました。
そのうえで、発音として覚えていきました。ダジャレになっちゃうんですが、私にとっては本当に“エイリアン(alien=未知)”の言語だったんです。一度も話したことがありませんでしたから。
だから、自分にとって完全に馴染んだ言葉に聞こえるようになるまで時間をかけましたし、観客にとっても会話として自然に聞こえなくてはいけませんでした。
スティーヴンと話したときに、「彼女自身は英語を話しているつもりなんだ」と言われたんです。だから、今こうして私があなたに話しているのと同じくらい流暢に聞こえなくてはいけない。何かを“披露している”ように話すのではなく、ただ相手に伝えようとしているだけなんです。
本当に身につくまで数週間かかりました。徐々に速く言えるようにもなりましたし、そこからいろいろな感情を乗せて練習しました。
言語コーチには、怒っているように言ってもらったり、苛立ちながら言ってもらったり、誰かを安心させようと優しく言ってもらったりしました。言ってみれば、私のためにそのセリフを“演じて”もらったんです。そうすることで、言葉に鼓動を持たせたかったんです。

──素晴らしいですね。スティーヴン、あなたはこれまで自分自身ではUFOを見たことがないと話しています。これだけ地球外生命体についての映画を作ってきたのに、まだ姿を見せてくれないことに、もどかしさはありますか? 少なくとも一度くらいはあなたのところに来て、「ありがとう」と言うべきだと思うんですが(笑)。
ブラント: そうですよ!本当にそう思う!(笑)
スピルバーグ: ありがとう、ありがとうエミリー!(笑)
いやー、本当にそうなんですよ。私は地球外生命体や宇宙の謎について、これまで映画や物語を作ってきて、それによって本当に多くのものを受け取ってきました。
ただ、その一方で……そうですね。これだけたくさんの作品を世の中に送り出してきたのに、まだ私の前には姿を見せてくれない!さすがにちょっと悔しいですよ(笑)。
もしかすると、何か理由があるのかもしれません。もし彼らが私の前に姿を現してしまったら、私がもう満足しちゃって、映画を作らなくなってしまうと思っているのかもしれない。だから、私にこれからも彼らの物語を語り続けさせるために、少し駆け引きをしているのかもしれませんね。もっとも、私としては喜んで作り続けますけどね!
──では、お二人に質問です。もし地球を初めて訪れた宇宙人に、人間とはどんな存在なのか理解してもらうため、映画を一本だけ見せられるとしたら何を選びますか?
スピルバーグ: うーん……何だろう。世界中にある映画、映画文化全体の中から一本ですよね。
ブラント: 『素晴らしき哉、人生!』はいいんじゃないですか。複雑なところがあって。
スピルバーグ: ああ、いいね。大好きだ。それなら私はたぶん『ジョーズ』を観せます。とにかく海には入らないように、と警告するために(笑)。
ブラント:(笑)
























