映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー（原題：Avengers: Infinity War）』には1970年代を舞台とするシーンが存在するようだ。この情報は、新たなエキストラの募集要項から明らかになったものである。

70年代が舞台、ヒッピーが多数登場？

映画やテレビドラマのオーディション・エキストラ募集情報を掲載するサイト「Backstage」には、新たな『インフィニティ・ウォー』のエキストラ募集情報が掲載されている。そこには、求める人物の条件としてこう記されていたのだ。

1970年代のモデル（背景 / エキストラ）：女性、30～49歳
美しい地毛に限る。ハイライトなし、タトゥーなし。長髪が好ましい。ヒッピー、フラワーチャイルドスタイル。
人種：白人

ここまで明確に書かれていれば、シーンの性質を深く勘ぐる必要もないだろう。1970年代を舞台に、当時のムーブメントであったヒッピーたちが大勢登場する場面があるのだと思われる。もしかすると、当時行われていたヒッピーたちによる集会のシーンがあるのかもしれない……。

しかし、なぜ『インフィニティ・ウォー』にそんなシーンが登場するのだろうか？ サノスが地球を襲うであろうことや、あらゆるヒーローが集結することにどう関係しているのだろう？

MCU作品における「1970年代」とは

マーベル・シネマティック・ユニバース（MCU）作品には、過去にもしばしば古い時系列を舞台としたシーンが登場している。

最近だと『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー：リミックス』（2017）の冒頭、カート・ラッセル扮するエゴが登場する1980年のシーンは多くの観客の記憶に新しいところだろう。シリーズの前作『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』（2014）も映画の冒頭は1989年が舞台だった。さらに紐解いてみれば、たとえば『アントマン』（2015）も1989年のシーンから始まるし、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』で物語のカギを握る場面は1991年だったのだ。

しかし思い返してみれば、MCU作品の長編映画において1970年代はほとんど登場しない。トニー・スタークが1970年に生まれ、1974年に父ハワード・スタークの手による最後のスターク・エキスポが開かれたことを除いては……。もし『インフィニティ・ウォー』に登場する1970年代のシーンがトニーに関するものならば、その出生に迫る場面が新たに描かれる可能性もあるだろうし、あるいは『アイアンマン2』（2010年）で描かれなかったスターク・エキスポの新事実が判明することもあるかもしれない。

また1970年代とは、スティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカが氷漬けで眠り続けていた時代であり、『キャプテン・アメリカ』シリーズやドラマ『エージェント・カーター』でおなじみのペギー・カーターが活躍していた頃でもある。『インフィニティ・ウォー』でトニーの過去が描かれないにせよ、カーターとハワードが揃って登場した『アントマン』の冒頭から10～20年遡った時代を物語るには、この2人（あるいはそのどちらか）が今のところ最も適役ではないだろうか。もちろん、まだ見ぬキャラクターが登場する可能性も十分にあるのだが……。

ちなみに本記事で挙げたのは、あくまで筆者が想像した可能性であり、もしかすると過去のMCU作品にはさらなる可能性や伏線が眠っているのかもしれない。『インフィニティ・ウォー』に登場するという“1970年代”にピンと来た人は、ぜひその考えを教えてほしい。

映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』は2018年5月4日全米公開予定。

Sources: http://screenrant.com/avengers-infinity-war-1970s-scenes/
https://www.backstage.com/casting/avengers-infinity-war-173775/?role_id=597472
http://marvelcinematicuniverse.wikia.com/wiki/1970s
Eyecatch Image: https://www.amazon.co.jp/Marvel-Avengers-Ultimate-Character-Guide/dp/1465430016/