イーロン・マスク激怒のドキュメンタリー映画『マスク』予告編が米公開 ─ 上映時間4時間の話題作

Space XやTesla、X(旧Twitter)などを擁する起業家にして世界有数の大富豪、イーロン・マスクを描くドキュメンタリー映画『Musk(原題)』の予告編が米国で公開された。上映時間約4時間、第83回ヴェネチア国際映画祭で4分間のスタンディングオベーションを受けた作品だ。
監督はアレックス・ギブニー。総合エネルギー取引・IT企業のエンロンの破綻を描いた『エンロン 巨大企業はいかにして崩壊したのか?』(2005)でアカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞にノミネートされたほか、『スティーブ・ジョブズ 知られざる男の正体』(2015)、ドラマ「倒壊する巨塔-アルカイダと「9.11」への道」(2018)など、時代を映し出すテーマに取り組んできた。
2024年の米大統領選挙にて、トランプ・ヴァンス陣営の大統領選選挙集会に登壇するマスクが、サポーターからの拍手喝采を浴びる予告編冒頭は強烈なインパクトだ。ギブニーは「イーロン・マスクは世界で最も物議を醸す人物の一人。だから私は次回作の主題に選んだ」と語る。しかし、「すぐ気づいた、イーロンは参加しないだろうと」。事実、マスクはX上で「ギブニーは大馬鹿」と罵っているのだ。
Space Xでの火星の植民地化、Teslaの共同創設者との軋轢など、マスクが関わるプロジェクトは常に論争を呼ぶ。ビジネスだけでなく、「公に知られてる子どもの数は14人だけど、イーロンの側近はもっといるって言ってる」と私生活に言及する人物もいる。
「彼は“私は大統領にはなれないが、トランプがバイデンを倒す手助けはできる”と言っていた」「彼の本当のモチベーションは何? そもそも、私たちは彼のことを本当に知っているの?」マスクと面識のある者ですら、彼の本質や狙いを正確に知ることはできない。事業やプライベート、政治との関わりから、ギブニーはどうマスクに迫っていくのか。
本作の記者会見に出席したギブニーの動画に、マスクは「犬の糞のほうが、あの監督よりも尊敬に値する」とコメント。「私に対して恨みがある、あるいは私を知りもしない(なのに恨みだけはある)人間の標的リストをただ並べただけだ。彼の誠実さは完全にゼロ。最悪の人間だ」と重ねている。ギブニーの大胆な試みが、今後マスクにさらに火をつけるか、本作の反響に注目が集まる。
映画『Musk(原題)』は2026年10月9日に米国公開予定。
























