『スーサイド・スクワッド2』2019年後半まで始動せず？ ウィル・スミスが『バッドボーイズ』『ブライト』続編撮影に参加へ

ワーナー・ブラザース＆DCコミックス製作、映画『スーサイド・スクワッド』（2016）の続編『スーサイド・スクワッド2（仮題）』の製作が、2019年後半の本格始動となる可能性が浮上してきた。デッドショット役のウィル・スミスが、多忙のため『スーサイド・スクワッド2』の撮影以前に2本の作品に参加するという。

米The GWWによると、ウィルが撮影に参加するのは、人気シリーズ『バッドボーイズ』の第3作『Bad Boys For Life（原題）』、そしてNetflix映画『ブライト』（2017）の続編『ブライト2（仮題）』。前者の撮影は2018年11月から2019年3月にかけて行われ、後者の撮影は2019年3月の開始を見込まれているという。したがってウィルのスケジュールが十分に空くのは、2019年後半となりそうだ。

思えば2017年8月には、ウィルが実写版『アラジン（邦題未定、原題：Aladdin）』の撮影に入るため、『スーサイド・スクワッド2』の撮影が2018年秋以降になることが報じられていた。しかし、その「2018年秋」が間近に迫ってきた現在、ウィルは別のプロジェクトに参加することとなり、またもや『スーサイド・スクワッド2』の撮影開始は後ろにずれこむこととなったわけである。

しかしながら、この背景にはウィルのスケジュールのみならず、各スタジオの思惑、そしてワーナー・ブラザースによるDC映画再編が少なからず影響していると思われる。かねてより『アラジン』が2019年5月24日に、同じくウィルが主演を務めるアクション映画『Gemini Man（原題）』が2019年10月4日に米国公開されることは決まっており、これらの予定を動かすことは難しかった。さらに『Bad Boys For Life』は2020年1月17日に米国公開されるため、こちらのリミットも少しずつ迫っていたのである。

そんな中にあって、『スーサイド・スクワッド2』は比較的柔軟性の強い企画といえよう。なぜなら脚本・監督を務めるギャヴィン・オコナーですら、2018年10月からはベン・アフレック主演映画『The Has-Been（原題）』の撮影に入るというのである。一連のスケジュールがどのような経緯で決められたかは不明だが、オコナー監督も『スーサイド・スクワッド2』に集中できる状況ではないわけだ。

一方でDC映画の製作陣も、いまや『スーサイド・スクワッド2』の製作が遅れることを焦るような状況にはない。なぜなら同作が始動せずとも、前作のアイコン的存在であった、マーゴット・ロビー演じるハーレイ・クインのスピンオフ映画『Birds of Prey（原題）』は着々と進行しているのだ。もしも『スーサイド・スクワッド2』が2019年秋以降の撮影になる場合、こちらが先に登場する可能性は十分にあるだろう。さらに世界観の共有を問わなければ、2018年9月より撮影されるホアキン・フェニックス主演の『ジョーカー（邦題未定、原題：Joker）』、2019年2月に製作が始まる『The Flash（原題）』など、DC映画のラインナップはひとまず充実しているのである。

映画『スーサイド・スクワッド2（仮題）』の撮影時期・劇場公開日は未定。首を長くして待つべし。

Sources: The GWW（1, 2）
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