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『ザ・バットマン』は参加型の映画、「パズルを解いて」とキャットウーマン役ゾーイ・クラヴィッツ【単独インタビュー】

ザ・バットマン
© 2021 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & © DC

全く新しいバットマンが始動する。『ダークナイト』トリロジー以来となるバットマン単独映画『THE BATMAN-ザ・バットマン-』が、2022年3月11日(金)に公開される。

ブルース・ウェインのバットマン活動2年目を描く本作では、お馴染みのキャラクターたちとの出会いも描かれる。中でも特に注目したいのが、ゾーイ・クラヴィッツ演じるキャットウーマン/セリーナ・カイルの存在だ。

キャットウーマンといえば、これまでに『バットマン リターンズ』(1992)ではミシェル・ファイファーが、『キャットウーマン』(2004)ではハル・ベリーが、『ダークナイト ライジング』(2012)ではアン・ハサウェイが演じたことでも知られる大人気キャラクター。猫のように気まぐれな彼女は、バットマンにとって時にはヴィランとなり、時には協力者ともなる。コミックでは、ブルース・ウェインとの恋愛も描かれる重大キャラクターだ。

『ザ・バットマン』で彼女を演じるゾーイ・クラヴィッツといえば、『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』(2018)のリタ・レストレンジ役などでお馴染み。THE RIVERではゾーイへの単独インタビューを行い、キャラクターや作品の秘密を聞いた。

『ザ・バットマン』キャットウーマン/セリーナ・カイル役ゾーイ・クラヴィッツ 単独インタビュー

──キャットウーマンはとてもアイコニックなキャラクターですね。これまでにミシェル・ファイファー、ハル・ベリー、アン・ハサウェイが演じたこともありますが、彼女たちの演技を見て研究したり、助言を求めたことはありましたか?

いいえ。彼女たちの演技はもちろん観ていますし、どれも素晴らしいと思います。でも、自分でストーリーを語り、キャラクターを再創造するとなると、話は別なんです。だからこそ、既になされたことからインスピレーションを「得ない」ということが重要だと思いました。

──コミックでセリーナ・カイルはバットマン/ブルース・ウェインに対して挑発的な存在で、恋愛関係に発展することもあります。今作でのセリーナとブルースはどのような関係として描かれるのでしょうか?

とても複雑なんですよ。今作ではバットマンとセリーナが初めて出会うところが見られます。バットマンはゴッサム・シティで連続殺人犯による事件を解決しようとしていて、一方のセリーナは行方不明になった友人を探しています。バットマンがセリーナと出会ったとき、セリーナはクラブで働いていて、そこから殺人事件へと繋がっていく。そこで2人は、お互いにとって必要な情報をそれぞれ入手して、そうやって共に行動するようになるんです。

2人とも非常に独立心の強い性格で、あまり人に頼らないタイプです。ところが突然、お互いが必要になるという、2人にとって難しい状況になるんです。2人にとって、イライラするし、でも興味をそそられるし、恐ろしいし、脆弱な状態ですね。2人はお互いのことを好いているのか、それとも憎んでいるのか、愛しているのか、それは私にはわかりません。すごく複雑な関係なんです。

THE BATMAN-ザ・バットマン-
© 2021 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & © DC

──あなたのアクションもたっぷり見られそうですか?

素晴らしいアクションシーンがありますよ。私のキャラクターもそうですし、他のキャラクターたちもそうです。私とロブ(ロバート・パティンソン、バットマン役)とのすごく楽しい格闘シーンもありますし、素晴らしいバイクのシーンもあります。すごくカッコいいです。

──アクションの撮影や、準備のためのトレーニングも楽しめましたか?

はい!撮影の3ヶ月前にロンドンに入ってトレーニングや格闘術の習得を始めたんです。その訓練をしながら、彼女とは何者なのか、フィジカル面でどういった人物なのかを掘り下げていきました。猫やライオンのビデオを見て、どう動くのかを研究して、彼女の動きに組み込んでいきました(笑)。

──猫を飼ったことはありますか?

ないんです。数年前にルームメイトが猫を飼っていて、私が初めて仲良くなった猫はその子でしたね。はじめのうちはもう大変だったんですけど、だんだんと私の部屋に遊びに来てくれるようになったり、私のベッドで寝てくれるようになったりして。猫って面白いですよね。例えば犬だったら、会った途端にキスしてくれたり、すぐに愛情表現してくれるじゃないですか。でも猫って仲良くなるのに時間がかかる。何考えているのかもわからないし。だからこそ、猫の方から愛情表現してくれるとめちゃくちゃ嬉しい(笑)。私もそんな感じです。私も猫みたいな人。

──実はキャットウーマン役はアニメ映画『レゴバットマン ザ・ムービー』(2017)でも既に演じられているんですよね。もちろん、キャラもトーンも全く別物ですけれど。でも、その時の経験が役に立ったことはありましたか?それともゼロから組み立て直したという感じ?

そうですね(笑)。すごく端役でしたので、「ニャーニャー」って言うくらいしかやることがなかった。でも、理由はどうあれ、セリーナ・カイルと私の間に既につながりがあった、っていうのは嬉しいですね。皆さんがこのキャラクターについて考えるときに、私のことを思い浮かべていただけるだなんて、ワクワクします。

『THE BATMAN-ザ・バットマン-』
© 2020 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.

──本作はキャスト陣やキャラクターを見ても明らかであるように、男性的な部分が多くを占める作品だと思います。近年、ハリウッドでは作品における女性の描き方や配置について様々な話題があります。今作での起用にあたって、製作陣やスタジオの意見には100%同意されていましたか?あるいは、何かを要求したことはありましたか?

特に要求したことはありませんでした。本作に参加する前にマット(・リーヴス監督)と一緒に脚本を読んで、彼女がどんな人物かといった会話をたくさんしました。そうして、彼女はれっきとした1人のキャラクターであり、被害者的な人物でも、セクシーさのためにだけ存在するような一次元的人物でもないということを確かめていきました。

何か私が闘わなくちゃいけないことはなかったですね。なぜなら、既にマットが非常に複雑なキャラクターとして描いてくださっていて、彼が求めていたのは、単なるステレオタイプやフェティッシュなものではない、三次元的な人間だったからです。彼女のセクシャリティは、皆さんが愛する彼女の一部でもあり、私たちはそこをもっと深く掘り下げたかったんです。それで、私が闘うようなことはありませんでした。素敵なことです。

──今作からは、既にペンギンとゴッサム・シティを描く2作のスピンオフ・シリーズが計画中です。キャットウーマンのスピンオフもあり得ると思いますか?

そうなったら最高ですね!今作はすごく時間が掛かったので、今は公開に向けて不安な気持ち。だから作品がどうとらえられるかですね。何事も可能だとは思います。

──どうして不安に?きっと良い結果になると思いますよ!

アハハ、ありがとう(笑)。こういった世界ですからね、ファンの皆さんがすごく思い入れを持たれていますから。映画を作っている時と、誰も何も知らない時とでは、また違うんです。たくさんの人にとって非常に意味が深いものと向き合っていると、ガッカリさせたくない!という思いがあって……。

──ロバート・パティンソンはいかがでしょう。彼のバットマンは、ファンにとって新たなお気に入りのバットマンとなりそうですか?

今作でのバットマンの描かれ方はすごく面白いと思います。まだ見たことのないブルース・ウェインという感じ。これまでは、すごく落ち着いて、しっかりとした人物として描かれてきましたけれど、今回のバットマンはエモーショナルだし、不安定です。これまでに見てきたようなブルース・ウェイン像があるからこそ、今回のブルースというのはより興味深く映ると思います。

──他のバットマン映画やDC映画、しいてはスーパーヒーロー映画と比べて、今作がユニークである点はなんですか?

探偵映画というところです。監督が求めたのはノワール調の探偵映画。しかも『ゾディアック』(2007)や『セブン』(1995)のような、何が起こっているのか?を探る連続殺人犯モノの映画でもあります。

多くのスーパーヒーロー映画では、ヒーローがいて、ヴィランがいて、戦う、という物語ですが、今作には「参加」するように観ていただきたいです。鑑賞しながら、何が起きているのかを一緒に考える必要があるからです。そういったところに新しい要素がありますね。もちろん大好きなアクションシーンもありつつも、鑑賞しながらパズルを解き明かしていくという参加型の映画になっていると思います。画期的ですよ。

ザ・バットマン
© 2021 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & © DC

DC映画『THE BATMAN-ザ・バットマン-』は2022年3月11日(金)に全国公開。

Writer

中谷 直登
中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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