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『ザ・バットマン』は参加型の映画、「パズルを解いて」とキャットウーマン役ゾーイ・クラヴィッツ【単独インタビュー】

ザ・バットマン
© 2021 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & © DC

──実はキャットウーマン役はアニメ映画『レゴバットマン ザ・ムービー』(2017)でも既に演じられているんですよね。もちろん、キャラもトーンも全く別物ですけれど。でも、その時の経験が役に立ったことはありましたか?それともゼロから組み立て直したという感じ?

そうですね(笑)。すごく端役でしたので、「ニャーニャー」って言うくらいしかやることがなかった。でも、理由はどうあれ、セリーナ・カイルと私の間に既につながりがあった、っていうのは嬉しいですね。皆さんがこのキャラクターについて考えるときに、私のことを思い浮かべていただけるだなんて、ワクワクします。

『THE BATMAN-ザ・バットマン-』
© 2020 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.

──本作はキャスト陣やキャラクターを見ても明らかであるように、男性的な部分が多くを占める作品だと思います。近年、ハリウッドでは作品における女性の描き方や配置について様々な話題があります。今作での起用にあたって、製作陣やスタジオの意見には100%同意されていましたか?あるいは、何かを要求したことはありましたか?

特に要求したことはありませんでした。本作に参加する前にマット(・リーヴス監督)と一緒に脚本を読んで、彼女がどんな人物かといった会話をたくさんしました。そうして、彼女はれっきとした1人のキャラクターであり、被害者的な人物でも、セクシーさのためにだけ存在するような一次元的人物でもないということを確かめていきました。

何か私が闘わなくちゃいけないことはなかったですね。なぜなら、既にマットが非常に複雑なキャラクターとして描いてくださっていて、彼が求めていたのは、単なるステレオタイプやフェティッシュなものではない、三次元的な人間だったからです。彼女のセクシャリティは、皆さんが愛する彼女の一部でもあり、私たちはそこをもっと深く掘り下げたかったんです。それで、私が闘うようなことはありませんでした。素敵なことです。

──今作からは、既にペンギンとゴッサム・シティを描く2作のスピンオフ・シリーズが計画中です。キャットウーマンのスピンオフもあり得ると思いますか?

そうなったら最高ですね!今作はすごく時間が掛かったので、今は公開に向けて不安な気持ち。だから作品がどうとらえられるかですね。何事も可能だとは思います。

──どうして不安に?きっと良い結果になると思いますよ!

アハハ、ありがとう(笑)。こういった世界ですからね、ファンの皆さんがすごく思い入れを持たれていますから。映画を作っている時と、誰も何も知らない時とでは、また違うんです。たくさんの人にとって非常に意味が深いものと向き合っていると、ガッカリさせたくない!という思いがあって……。

──ロバート・パティンソンはいかがでしょう。彼のバットマンは、ファンにとって新たなお気に入りのバットマンとなりそうですか?

今作でのバットマンの描かれ方はすごく面白いと思います。まだ見たことのないブルース・ウェインという感じ。これまでは、すごく落ち着いて、しっかりとした人物として描かれてきましたけれど、今回のバットマンはエモーショナルだし、不安定です。これまでに見てきたようなブルース・ウェイン像があるからこそ、今回のブルースというのはより興味深く映ると思います。

──他のバットマン映画やDC映画、しいてはスーパーヒーロー映画と比べて、今作がユニークである点はなんですか?

探偵映画というところです。監督が求めたのはノワール調の探偵映画。しかも『ゾディアック』(2007)や『セブン』(1995)のような、何が起こっているのか?を探る連続殺人犯モノの映画でもあります。

多くのスーパーヒーロー映画では、ヒーローがいて、ヴィランがいて、戦う、という物語ですが、今作には「参加」するように観ていただきたいです。鑑賞しながら、何が起きているのかを一緒に考える必要があるからです。そういったところに新しい要素がありますね。もちろん大好きなアクションシーンもありつつも、鑑賞しながらパズルを解き明かしていくという参加型の映画になっていると思います。画期的ですよ。

ザ・バットマン
© 2021 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & © DC

Writer

中谷 直登
中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューさせていただきました。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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