『マイティ・ソー/ラブ&サンダー』のラブ要素、従来のMCU映画とはひと味違う ─ ヴァルキリー役テッサ・トンプソンが示唆

「ラブたっぷり、サンダーたっぷり」。これはマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品『マイティ・ソー/ラブ&サンダー(原題:Thor: Love and Thunder)』について主演のクリス・ヘムズワースが語った言葉だが、どうやら本作の“ラブ”は、今までのMCUや『マイティ・ソー』で描かれてきたものとは少々異なるものになるらしい…?
シリーズの前作『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017)で初登場したヴァルキリーは、コミックでバイセクシャルとして描かれ、映画でもその要素が引き継がれているキャラクター。演じるテッサ・トンプソンは、米The Wrapにて、こうした役柄を演じることを「本当に刺激的なこと」だと語っている。
「私たちはリプレゼンテーション(多様性を正しく作品に反映し表現すること)についてたくさん話し合っていますが、ことにLGBTQIAコミュニティについては、やるべきことがまだまだ残っている状況です。コミックの正史にはクィアのキャラクターがたくさん登場しますが、それでも難しいのは、タイカ(・ワイティティ監督)と私がもっとやりたいと考えていても、映画の文脈ではできることが限られているから。」
実際にヴァルキリーの場合も、『マイティ・ソー バトルロイヤル』の時点ではセクシュアリティを示すシーンがカットされ、設定は回想の中でわずかに示唆される程度にとどまっていた。しかし5年後の『ラブ&サンダー』では、前作で叶わなかった領域に足を踏み入れているようだ。
「残念ながら、マーベル映画ではラブストーリーに割ける時間があまりたくさんありません。『マイティ・ソー』の新作では、そこが少々異なるものになると思いますし、それが面白いところ。また、これまでは私のようなルックスではなかったキャラクターを演じられることも刺激的でした。」
過去にトンプソンは、本作のヴァルキリーについて「(ラブとサンダーの)両方があります。彼女は雷を起こすほどの愛が好き」とコメントし、自ら演じる役柄の恋愛が掘り下げられることを示唆していた。また、監督・脚本のタイカ・ワイティティも「とんでもなくぶっ飛んだ、けれどもすごくロマンティックな作品です。ロマンティックな映画を作りたいと思いました」と語っているのである。そのタイトルに偽りなく、今回の『マイティ・ソー』は“ラブ”を直球で描く作品となるのかもしれない。
『マイティ・ソー/ラブ&サンダー』にはクリス・ヘムズワース、テッサ・トンプソン、ナタリー・ポートマン、ジェイミー・アレクサンダーが続投。クリスチャン・ベールがヴィランのゴア・ザ・ゴッド・ブッチャー役、ラッセル・クロウがゼウス役を演じるほか、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズからクリス・プラット、デイヴ・バウティスタ、カレン・ギラン、ショーン・ガンも登場し、マット・デイモンやサム・ニールもカメオ出演する。
映画『マイティ・ソー/ラブ&サンダー(原題:Thor: Love and Thunder)』は2022年7月8日に米国公開予定。
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Source: The Wrap