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『007』新作監督、実は『デューン』に疲れていた?「強力なロケットが必要だった」

ドゥニ・ヴィルヌーヴ
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/35397143143/

『デューン 砂の惑星』シリーズの監督ドゥニ・ヴィルヌーヴが、『007』シリーズの新作映画(タイトル未定)を引き受けた理由を明かした。長きにわたり『デューン』に取り組んできた監督は、次なる挑戦のために「強力なロケット」を求めていたという。

シリーズ完結編『デューン 砂の惑星 PART3』の公開を控え、英Empireに登場したヴィルヌーヴは、この3作目を手がけることにした意外な理由を明かしている。『DUNE/デューン 砂の惑星』(2021)から10年近くにわたり取り組んできた一大プロジェクトだが、すでに自らが「疲れていた」のだと。

「(『デューン 砂の惑星』シリーズが)懐かしかったからでも、その世界が恋しかったからでもなく、むしろその逆です。もう疲れていたからこそ、この企画に戻るのはいいことかもしれないと思ったんです。題材に厳しく向き合い、慣れからくる甘えを許さないようにしたかった。」

『クレイフェイス』アート制作取材

『デューン 砂の惑星 PART3』は、前作から17年後の世界を舞台に、皇帝となったポール・アトレイデスの苦悩を描く。過去作の登場人物が復帰するが、ヴィルヌーヴは「世界はすっかり変わっている。彼らの心理や現実の捉え方も変化しています」という。「シリーズのDNAを引き継ぎつつ、まったく異なる映画にすることを目指しました」とも。

いわば、この3作目はヴィルヌーヴが『デューン 砂の惑星』で取り組んできたことの到達点。だからこそ、「惑星アラキスから自分を引き離してくれる、とても強力なロケットが必要だと思っていました」と話す。

「そんなとき、次のボンド映画を監督しないかと声をかけられました。“そうだ、これこそ自分に必要なものだ”と感じたんです。」

もっとも、ヴィルヌーヴにとって『007』は新たな刺激を得るための企画ではない。2025年6月の監督就任時には、「父と一緒にジェームズ・ボンド映画を観て育ちました。私はボンドの熱狂的ファンです。私にとって、彼は聖域です」とのコメントを発表し、シリーズの伝統を尊重しながら、新たな冒険を切り開くことへの意欲も示している。

新たな『007』映画は、Amazon MGM Studiosがシリーズの創作上の主導権を取得して以来、初めて手がける作品。脚本は「ピーキー・ブラインダーズ」のスティーヴン・ナイト、製作はエイミー・パスカルとデヴィッド・ハイマンが担当する。

なお、全世界が注目する新ジェームズ・ボンド役の選考も最終段階に入っており、候補者には『ファンタスティック・ビースト』シリーズのカラム・ターナー、「窓際のスパイ」のジャック・ロウデン、『ディスクロージャー・デイ』(2026)のジョシュ・オコナーらの名前が挙がっている。

Source: Empire

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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