2017年11月23日公開『ジャスティス・リーグ』のあと、DCエクステンデッド・ユニバースが“新たな一歩”として観客に提示するのが、新たなヒーローによる単独映画『アクアマン（原題：Aquaman）』だ。ジェイソン・モモア扮するアクアマンを主人公とする本作は、以前より『インディ・ジョーンズ』シリーズを思わせる冒険映画を志向するといわれていた。

この『アクアマン』に出演しているのが、2017年夏公開の『パワーレンジャー』でブラック・レンジャーを演じたルディ・リンである。演じるムーク役は、コミックでは海底王国アトランティスの兵隊“メン・オブ・ウォー”のリーダーであり、アクアマンからの信頼も厚いキャラクター。ラジオ番組に出演したリンは、『アクアマン』の内容や自身の役柄について語った。

「水中の『スター・ウォーズ』」目指す

『パワーレンジャー』で一躍注目されたルディ・リンは、中国に生まれ高校時代にカナダへ移住した中国系カナダ人だ。『アクアマン』撮影の合間に、故郷のひとつであるバンクーバーのラジオ番組“The Ara Show”に出演したリンは、『アクアマン』の特徴をDCエクステンデッド・ユニバースのほかの作品と比較している。

「『アクアマン』の撮影中、本当にいろんなものを見てきました。この映画にはたくさんの要素があるんです……。アクアマンとほかのDCユニバース・ヒーローの違いは、まるで別の世界に存在しているということですね。
監督のジェームズ・ワンは最高ですよ。彼は自分のビジョンを“水中の『スター・ウォーズ』”だと表現していました。まさしくそうなんですよ！ 世界の物理も違えば、武器も違うし、キャラクターもすごくユニークなんです。とってもクールですよ。」

『ソウ』（2004）や『死霊館』（2013）シリーズなど、ホラー/スリラーを得意とするワン監督にとって、『アクアマン』は『ワイルド・スピード SKY MISSION』（2015）に次ぐ大作映画となる。水中を舞台とした冒険映画を仕掛けるうえで、もしや彼はDCエクステンデッド・ユニバースに“新しい世界のルール”を持ち込もうとしているのかもしれない。

またリンは、ブラック・レンジャーと同じく原作の存在するキャラクターを演じる面白さと難しさをこう説明している。

「ムーク役は、まさにブラック・レンジャーのようにいくつもの変化を経てきたキャラクター。でも、自分自身に枷（かせ）をはめられるのは好きなんですよ。それをぶち壊すチャンスをもらえることでもありますからね。目の前に壁があると壊してみたくなる。だからムークについては、オリジナルのコンセプトからはまるで違うものになると思いますよ。かつ、とても注目される役柄だと思います。素晴らしいみなさんと仕事ができて楽しいですね。」

『パワーレンジャー』で映画ファンの視線を集めたルディ・リンは、いよいよDCコミックスの大作映画『アクアマン』で世界中のあらゆる観客にアプローチする。ジェームズ・ワン監督の手がける“冒険活劇”、そこで魅力を爆発させるであろう新鋭に注目しよう。

映画『アクアマン』は2018年12月21日に米国公開予定。

Source: http://www.cbr.com/aquaman-star-wars-underwater-ludi-lin/
http://www.kissradio.ca/2017/08/30/interview-ludi-lin-hangs-ara-show/
Eyecatch Image: Ludy Lin – Camp Conival offsite at Petco Park during San Diego Comic-Con 2016 / Dominick D ( https://www.flickr.com/photos/idominick/28237666994/ ) / Remixed by THE RIVER