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『アベンジャーズ/エンドゲーム』ナターシャではなくクリントが◯◯になる展開もあったが、マーベル女性スタッフが「彼女の英雄的瞬間を奪わないで」と反対していた

アベンジャーズ/エンドゲーム
©Walt Disney Studios / Supplied by LMK 写真:ゼータ イメージ

『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)のブラック・ウィドウ/ナターシャ・ロマノフをめぐる重要な展開について、脚本家スティーブン・マクフィーリーが製作時の判断を改めて振り返った。米ミネソタ州で開催された再上映版『アベンジャーズ/エンドゲーム:アンコール』の米Forbesによる上映後Q&Aで、その展開に別案が存在したことや、最終的な決断に至った理由を語っている。

『アベンジャーズ/エンドゲーム』のネタバレを含みます。

『アベンジャーズ/エンドゲーム』(では、ナターシャとクリントがソウル・ストーンを回収するため惑星ヴォーミアへ向かう。ストーンを手にするには“愛する者”を失わなければならず、最終的にナターシャが自ら命を差し出した。

マクフィーリーによれば、この展開を組み立てる段階から、ヴォーミアは脚本家たちにとって気の重い場所だったという。

「ニューヨークに行く、いいね。アスガルドに行く、いいね。ヴォーミアに行く……これはまずい、と。」

ソウル・ストーンのルール上、ヴォーミアには互いを愛する2人を送り込む必要がある。その条件から、恋愛関係ではなくとも長年コンビとして行動してきたナターシャとクリントが「明らかな組み合わせ」になったという。

そして、どちらを犠牲にするかについて、マクフィーリーと共同脚本家クリストファー・マルクスの考えは当初からナターシャに傾いていた。

「僕たちの中では、ずっと彼女になるつもりでした。ある意味では、彼女の方がより偉大なヒーローだったと思うからです。」

理由はナターシャが背負ってきた過去にもある。彼女は暗殺者時代の罪を償おうとし続け、やがてアベンジャーズを新たな家族として受け入れた。

「彼女には帳簿に“赤”があり、それを埋め合わせようと人生をかけてきた。だからアベンジャーズを見つけた時、彼らは新しい家族になったんです。」

そのうえでマクフィーリーは、「その家族を救えるという考えは、とても重要でした」と説明している。

もっとも、MCUを代表する女性ヒーローを死なせることは「小さなことではない」。そこで製作陣は、ホークアイが代わりに命を落とすバージョンも試した。ところが、その脚本を読んだマーベルの女性スタッフたちから強く反対されたという。

「廊下で僕をつかまえて、『彼女にそんなことをしないで。彼女の英雄的な瞬間を奪って、彼に与えないで』と言われたんです。」

これを聞いたマクフィーリーは「それは本当にその通りだ」と納得したという。

マクフィーリーは2019年にも、米Vanity Fairで同様の舞台裏を語っていた。当時は、ナターシャの死について「彼女の物語の決着のように感じられた」と説明。新たな家族と全宇宙の半分を救うためなら、彼女にとって自らを犠牲にするだけの価値があったのだと振り返っている。女性スタッフの反応を受けては、こうも語っていた。「彼女は手榴弾に飛び込むんです。僕はあの瞬間を本当に誇りに思っています」。

一方、マクフィーリーが現在も悔やんでいるのは、ナターシャを死なせたことではなく、その死を十分に悼む時間を作れなかったことだ。

「犠牲は第2幕の終わりです。つまり、そこからまだ映画がたくさん残っていた。」

消滅した人々を復活させ、サノスとの最終決戦を描き、キャプテン・アメリカにはムジョルニアを持たせなければならない。「やることがたくさんあった」とマクフィーリーは振り返る。

そのため、残された場面の中でナターシャの存在をできるだけ感じさせようとした。

「映画の終盤では、あちこちで彼女に触れています。ハルクは『彼女を連れ戻そうとした』と言い、ホークアイはスカーレット・ウィッチと彼女の死を悼む。」

ナターシャを演じたスカーレット・ヨハンソンも、2025年にはブラック・ウィドウ役への復帰を否定する中で、ナターシャが成し遂げた「英雄的な瞬間」をそのままにしておくべきだとの考えを示していた。

『アベンジャーズ/エンドゲーム:アンコール』は2026年10月8日まで期間限定公開中。『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』は2026年12月18日に日米同時公開される。

▼ 『アベンジャーズ/エンドゲーム』の記事

Source:Forbes, Vanity Fair, InStyle

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Joe Kishi

THE RIVER編集部。ハリウッド大作からインディー作品、アニメーションまで幅広くカバー。魂を揺さぶる瞬間に出会える記事を届けたい。

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