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アカデミー賞国際賞候補『聖なる犯罪者』日本公開決定 ─ Netflix『ヘイター』ヤン・コマサ監督、『パラサイト』と争った衝撃作

聖なる犯罪者
© 2019 Aurum Film Bodzak Hickinbotham SPJ.- WFSWalter Film Studio Sp.z o.o.- Wojewódzki Dom Kultury W Rzeszowie - ITI Neovision S.A.- Les Contes Modernes

第92回アカデミー賞国際長編映画賞にノミネートされ、『パラサイト 半地下の家族』(2019)と争ったポーランドの衝撃作『聖なる犯罪者』(英題:Corpus Christi)が2021年1月15日(金)より全国順次公開となることが決定した。Netflixの話題作『ヘイター』(2020)を手がけたヤン・コマサ監督による渾身作だ。公開決定にともない、メインビジュアルも到着している。

少年院に服役中のダニエルは、前科者は聖職に就けぬと知りながらも、神父になることを夢見ている。仮釈放となり田舎の製材所で職を得たダニエルは、ふと立寄った教会で、新任の司祭と勘違いされて司祭の代わりを命じられる。司祭らしからぬダニエルは村人たちは戸惑われるも、少しずつ人々の信頼を得ていくのだった。数年前、村で起こった凄惨な事故を知ったダニエルは、心に深い傷を負った村人たちを癒そうとする。そんな中、少年院にいた男が現れ、すべてを暴くとダニエルを脅したことから、事態は思わぬ方向へと転がり始める……。

聖なる犯罪者
© 2019 Aurum Film Bodzak Hickinbotham SPJ.- WFSWalter Film Studio Sp.z o.o.- Wojewódzki Dom Kultury W Rzeszowie – ITI Neovision S.A.- Les Contes Modernes

監督は本作が3作目となるポーランド出身のヤン・コマサ。長編デビュー作『スーサイド・ルーム』(2011)は第61回ベルリン国際映画祭パノラマ部門に正式出品、第2作『リベリオン ワルシャワ大攻防戦』(2014)は本国ポーランドで大ヒットを記録した。最新作『ヘイター』はトライベッカ映画祭のインターナショナル・ナラティブ部門で最優秀作品賞を受賞、世界で最も注目される若き監督のひとりとなった。

主演は、弱冠28歳のバルトシュ・ビィエレニア。少年院出身のダニエル、司祭トマシュという真逆の人物像を息もつかせぬ緊張感をもって演じきり、第55回シカゴ国際映画祭、第30回ストックホルム映画祭にて主演男優賞に輝き、第70回ベルリン国際映画祭では若手俳優に与えられる2020ヨーロピアン・シューティングスターに選出された。

本作は2019年ヴェネチア国際映画祭内のベニス・デイズ部門でプレミア上映されたのち、ポーランドのアカデミー賞とされる「2020 ORL Eagle Awards」で監督賞・作品賞・脚本賞・編集賞・撮影賞など11部門を受賞した。以降、世界中の映画祭を席巻し、作品賞・監督賞・主演男優賞を中心に計49の賞を獲得。『パラサイト 半地下の家族』『ペイン・アンド・グローリー』(2019)と並んで第92回アカデミー賞国際長編映画賞にノミネートされた。ポーランド映画がノミネートされたのは『COLD WAR あの歌、2つの心』(2018)につづいて2年連続の快挙となった。

映画『聖なる犯罪者』は2021年1月15日(金)より全国順次公開。ポーランド映画界を牽引する気鋭監督と若手俳優が放つ衝撃作がいよいよ日本に上陸する。

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THE RIVER編集部THE RIVER

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