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『ドクター・ストレンジ』続編、いよいよテスト試写を開始 ─ 大規模な再撮影を経て、サム・ライミ「やれることはやる」

ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス
©Marvel Studios 2022

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』でマルチバースが本格開幕した今、ファンの期待と注目は、続く『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』にも注がれている。同作は大規模な再撮影を終え、2022年5月4日(水・祝)の公開に向けてポストプロダクション(撮影後作業)が進められている最中だ。

Varietyでは、監督のサム・ライミが製作の現状を語っている。再撮影は2021年11月中旬から約6週間、週6日のペースで実施されるという大作映画でも稀に見る規模となったが、今度こそ撮影は終わったと言えるのだろうか…? この問いかけに、ライミは「質問の答えを僕が知っていればいいんですけどね」と慎重な様子だ。

「撮影は終わったと思っているけれど、ちょうど全編を編集したばかりなんです。試写を始めようというところで、やり直せるところがあるかどうかをこれから調べることになります。何か不明瞭なところや、残りわずかな時間で解決できる改善点があったら、やるつもりですよ。マーベルのチームについて僕が知っているのは、“彼らは止まらない”ということ。できるかぎり最高のものに近づくまで、彼らは突き進むんです。」

すなわち、『ドクター・ストレンジ』続編の再撮影はマーベル・スタジオ側が“止まらなかった”結果だということだろう。再撮影の内容は謎に包まれており、コロナ禍やスケジュールの問題を解消するためのものとも、マルチバースのコンセプトをさらに強調すべく、マーベル側がカメオ出演者の追加投入を決断したためともいわれている。今後、その真相が明かされるかどうかはわからない。主演のベネディクト・カンバーバッチは、当時「映画のポテンシャルをきちんと形にするため、みんなで懸命に働いているところ」と語っていたが……。

確かなことは、ライミ監督がマーベルの仕事ぶりをポジティブにとらえていることだ。「マーベルのチームは最高の仕事相手。驚くようなことではないけれど驚いた」とコメントしているのだ。「ケヴィン・ファイギを筆頭に、働いているスタッフたちの隅々に至るまで、マーベルという企業全体がしっかりとサポートしてくれています。素晴らしいプロフェッショナルとして、あらゆる局面で僕を支えてくれているんです」。

映画『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』は2022年5月4日(水・祝)全国公開

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Source: Variety

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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