稲垣 貴俊『シビル・ウォー』悪役ジモ大佐、「ファルコン＆ウィンター・ソルジャー」にバロン・ジモとして登場へ ─ ダニエル・ブリュール、撮影に合流
『シビル・ウォー／キャプテン・アメリカ』（2016）にヴィランとして登場した、ダニエル・ブリュール演じるヘルムート・ジモ大佐が、ドラマ「ファルコン＆ウィンター・ソルジャー（原題：The Falcon and the Winter Soldier）」にて、“バロン・ジモ”として登場することがわかった。
2019年12月4日（米国時間）、ダニエルは「ファルコン＆ウィンター・ソルジャー」の撮影に参加。本作は2019年10月下旬より撮影が始まっており、約1ヶ月を経ての合流となった。ダニエルのInstagramには、「時が来た…（It’s time…）」とのコメントとともに撮影現場の椅子の写真が投稿されているが、そこには「ヘルムート・ジモ」ではなく「バロン・ジモ」との役名が記されている。
コミックにおける初代バロン・ジモは、第二次世界大戦当時にナチスに従った科学者で、キャプテン・アメリカと敵対。実験中に襲撃を受けたことで、紫のマスクを脱ぐことができなくなったという設定だ。初代の本名はハインリヒ・ジモで、ヘルムートはその息子。2代目バロン・ジモとして、父と同じく紫のマスクを被り、父親の発明した光線銃でキャプテン・アメリカを狙う。
『シビル・ウォー』に登場したヘルムート・ジモは、キャプテン・アメリカではなくバッキー・バーンズ／ウィンター・ソルジャーを標的とする。その真の狙いは、『アベンジャーズ／エイジ・オブ・ウルトロン』（2015）のソコヴィア戦で妻子が命を落としたことから、アベンジャーズに復讐することだった。特別な力を持たないヘルムートは、バッキーを洗脳して操りながら、ゆるやかにアベンジャーズを分裂へ導いていく。紫のマスクを被ることはなく、名前は「ヘルムート・ジモ」のまま、最後にはティ・チャラ／ブラックパンサーの手で捕らえられていた。
バッキーにとっては因縁の敵であるヘルムートは、『シビル・ウォー』の後、いったいどうしていたのか。「ファルコン＆ウィンター・ソルジャー」で紫のマスクをかぶって登場することは、2019年7月の時点で明らかになっていたものの、その新たな目的はいまだ謎のまま。しかし、紫のマスクと「バロン・ジモ」という名前が揃う以上、前回以上にヴィランとして覚醒を遂げていることはどうやら間違いなさそうだ。ファルコンとウィンター・ソルジャーの前に立ちはだかるバロン・ジモは、いったい何を企んでいるのか。
「ファルコン＆ウィンター・ソルジャー」は、『アベンジャーズ／エンドゲーム』（2019）を経て、サム・ウィルソン／ファルコン（アンソニー・マッキー）とバッキー・バーンズ／ウィンター・ソルジャー（セバスチャン・スタン）が新たな冒険に繰り出す物語。出演者にはヘルムート・ジモ／バロン・ジモ役のダニエル・ブリュール、シャロン・カーター／エージェント13役のエミリー・ヴァンキャンプ、そしてジョン・ウォーカー役でワイアット・ラッセルが出演する。監督は「ハウス・オブ・カード」「ハンドメイズ・テイル／侍女の物語」などのカリ・スコグランド、脚本は「Empire 成功の代償」マルコム・スペルマン、『ジョン・ウィック』シリーズのデレク・コルスタッドが務める。
ドラマ「ファルコン＆ウィンター・ソルジャー（原題：The Falcon and The Winter Soldier）」はDisney＋にて2020年秋に米国配信予定。
