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『ジョーカー』世界興収、R指定作品の歴代記録を更新 ─ 『デッドプール』超えをライアン・レイノルズが祝福、監督は感謝のメッセージ

ジョーカー
TM & © DC. Joker © 2019 Warner Bros. Entertainment Inc., Village Roadshow Films (BVI) Limited and BRON Creative USA, Corp. All rights reserved.

DCコミックス原作、ホアキン・フェニックス主演で“狂気の犯罪王子”の誕生譚を描いた衝撃作『ジョーカー』が、全世界興行成績でR指定作品の歴代記録を更新したことがわかった。米Varietyなど複数のメディアが報じている。

2019年10月25日(米国時間)現在、『ジョーカー』の世界興収は7億8,810万ドル。そのうち米国興収は2億5,860万ドル、海外興収が5億2,950万ドルという内訳だ。『デッドプール2』(2018)の7億8,500万ドル、『デッドプール』(2016)の7億8,200万ドルを抜いて、R指定作品としての新記録を打ち立てた。すでに世界興収8億ドルは確実な状況となっており、10億ドルの大台突破もいよいよ視野に入ってきている。

代表作『デッドプール』シリーズを上回る記録の誕生を受けて、同シリーズの主演・製作を務める俳優ライアン・レイノルズは『ジョーカー』を祝福。「R指定の興行成績のお祝いは、いつもとは違うんだ…」との言葉が添えられた画像には、おなじみ『ジョーカー』の階段シーンのポスターにメッセージが書き込まれている。段差のそれぞれには『ジョーカー』が超えていった作品を象徴する名前が、その上で踊るアーサーの頭上には「君だよ、マザーファッカー(YOU MOTHER F*CKER)」との言葉が記されているのだ。

ちなみにそれぞれの段差に書かれているのは、デッドプール、『マトリックス リローデッド』(2003)のネオ、『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』(2017)のペニーワイズ、『パッション』(2004)のイエス・キリスト、『LOGAN/ローガン』のヒュー・ジャックマン(ウルヴァリンでないところがポイント)、『ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える』(2011)の“ウルフパック”、『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』(2015)のクリスチャン・グレイ、そして『テッド』(2012)のテディベア・テッドだ。

なお、今回の記録樹立にあたって、脚本・監督のトッド・フィリップスはInstagramを通じて感謝のコメントを発表している。

「スゴい! 素晴らしいキャストとスタッフ、そしてもちろん世界中のファンのみなさんに感謝します。いろんな“ノイズ”の本質を見抜き、劇場に行ってくださったみなさんに(2回以上観ている方にも)! 私たちはこの映画をとても誇りに思っていますし、みなさんの素晴らしいメッセージが、作品をより特別なものにしてくださいました。『ジョーカー』は世界に広がっている。」

映画『ジョーカー』は2019年10月4日(金)より全国公開中

『ジョーカー』の社会現象、解説します

Source: Variety

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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