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『スマッシング・マシーン』感想まとめ ─ “胸アツ涙”度★★★★ 「格闘技を知らなくても胸を打たれる」「強い男の弱さにフォーカスした新時代の傑作」「観ないともったいない」

スマッシング・マシーン
©2025 Real Hero Rights LLC

“ザ・ロック”ことドウェイン・ジョンソンが、伝説的格闘家マーク・ケアーを演じる映画『スマッシング・マシーン』。PRIDEにも出場し、かつて日本の格闘技ファンを熱狂させたケアーの栄光と苦悩を、『アンカット・ダイヤモンド』(2019)のベニー・サフディ監督が描く実話ベースの人間ドラマだ。

本作は第82回ヴェネツィア国際映画祭で上映されると、ドウェイン・ジョンソンの従来の無敵のヒーロー像を覆す演技に大きな注目が集まった。共演はエミリー・ブラント。サフディ監督は本作でヴェネツィア国際映画祭の銀獅子賞を受賞している。

THE RIVERでは、『スマッシング・マシーン』独占試写会を開催。鑑賞後の参加者アンケートには、格闘技ファンからの熱い反応はもちろん、「格闘技を知らなくても入り込めた」「ヒューマンドラマとして胸を打たれた」「ドウェイン・ジョンソンの演技に驚いた」といった声が多数寄せられた。

これは単なる格闘技映画ではない。強さの裏側にある弱さ、栄光の陰で揺れる心、人とのつながり、そして自分自身を見つめ直すひとりの人間の姿を描いた感動作だ。試写会参加者の声から、その熱量を紹介しよう。

格闘技を知らなくても入り込める、心揺さぶるヒューマンドラマ

スマッシング・マシーン
©2025 Real Hero Rights LLC

まず目立ったのは、「格闘技を知らなくても楽しめた」という声だ。マーク・ケアーという実在の格闘家を描きながら、本作が見つめているのは、勝敗や強さではない。恋人との関係、友情、自分自身の弱さ、プレッシャー、孤独。スクリーンに映し出されるのは、誰もがどこかで自分と重ねられる人間ドラマだ。

「格闘技にはまったく馴染みがなく、これまで観たこともありませんでしたが、それでも物語に思い切り入り込むことができました。恋人との関係、友情、人としての弱さや強さがとてもリアルで切なくなりました。」(なお さん 女性 Q.格闘技をよく観戦しますか? A.いいえ
「今年もたくさんの映画を観てきましたが、『スマッシング・マシーン』は現時点で1位かもしれません。私自身PRIDEや格闘技のことについては無知なので、見る前は大丈夫かな?と不安でしたが、その気持ちは吹っ飛びました。序盤から何度も涙が溢れては収まり、また涙、の繰り返し。ドウェイン・ジョンソン演じるマーク・ケアーという人物に魅せられ、ベニー・サフディ監督の描く素晴らしい人間ドラマに感激させられ、きっとこの後マーク・ケアーのことを調べてしまうでしょう。そのくらい格闘技に興味のない私のような人まで魅了するような傑作だと思います。観ないと勿体ない。」(fuzu さん 女性 Q.格闘技をよく観戦しますか? A.いいえ
「格闘技はあまり興味がないのですが、ヒューマンドラマとしてとても面白かったです。テンポが良かったので、全く飽きずに集中して観れました。演者だけでなく、監督のこだわりも素晴らしかったです。」(chiko さん 女性 Q.格闘技をよく観戦しますか? A.いいえ

格闘技映画と聞くと、激しい試合や鍛え上げられた肉体を前面に押し出した作品を想像するかもしれない。もちろん本作にも、リング上の迫力はある。しかし参加者の多くが受け取ったのは、それ以上に、ひとりの男が自分の脆さと向き合っていく姿だった。

「パワー系格闘映画かと思っていたが、実際は、1人の男が自分の脆さと向き合って歩き始めるヒューマンドラマでした。格闘技についての知識や経験が全くなくても、自分と重なるところがきっと見つかるはず。」(ポキポキパキパキ さん 男性 Q.格闘技をよく観戦しますか? A.いいえ
「格闘技映画というより、強さに取り憑かれた人間を描くドラマでした。試合の迫力はもちろんありますが、本作の見どころは、勝ち続けなければならないプレッシャーや、リングを降りた後の不安定さをかなり生々しく描いている点だと思います。
主人公は決して典型的なヒーローではなく、むしろ危うくて不器用。その姿がリアルだからこそ、単なるスポ根映画とは違う重みがあります。肉体は圧倒的に強いのに、精神はどこか壊れそうで、そのアンバランスさが強く印象に残りました。」(Taku さん 男性 Q.格闘技をよく観戦しますか? A.はい/時々

PRIDEを知る格闘技ファンにはたまらない、当時の空気と再現度

一方で、PRIDEをリアルタイムで追っていた格闘技ファンからは、当時の空気を再現する細部への反応が相次いだ。2000年前後、日本の総合格闘技シーンが大きな熱狂を生んでいた時代。その記憶を持つ観客にとって、本作はただの伝記映画ではなく、かつての空気をスクリーンで再体験する一本にもなっている。

スマッシング・マシーン
©2025 Real Hero Rights LLC
「当時、日本は桜庭対ホイス一色の中で小路が善戦し藤田が勝利。日本人の健闘を讃える一方で2人のマークの人間ドラマが今になって見れるとは!懐かしくも新しい、スマッシング・ヒューマンドラマがここに完成。」(ももじろう さん 男性 Q.格闘技をよく観戦しますか? A.はい/時々
「PRIDEグランプリは桜庭VSホイスの大会という印象で、マーク・ケアーはサイボーグのような印象で当時は思い入れを持って見るのが難しい選手でした。それが、こんなに感情的になる面があるとは想像していませんでした。この魅力にふれて過去の試合映像を再度確認したくなりました。」(ハマヘイ さん 男性 Q.格闘技をよく観戦しますか? A.はい/時々
「私も熱狂した2000年代前半『総合格闘技シーン』がリスペクトと批評的視点を持って描かれていて胸熱。。。“最強”の男達の地に足のついた、まるでドキュメンタリーを観ているかのような“戦い”。静かでいて圧倒的な“読後感”に浸りながら、今、一杯やってます。」(タキシードうどん さん 男性 Q.格闘技をよく観戦しますか? A.はい/時々
「ホントの戦いは試合よりもその裏側にある!!2000年代タックル&グランドパウンドのみで勝つレスラー最強時代の漢達に痺れた。」(ヨシくん さん 男性 Q.格闘技をよく観戦しますか? A.はい/時々
「90年代の格闘技ブームにハマった人に特に見て欲しい、繊細な心を持った漢達の内面をえぐった物語。」(ベルナルド さん 男性 Q.格闘技をよく観戦しますか? A.はい/時々

会場、リング、街並み、試合展開、選手の仕草。格闘技ファンが思わず反応するディテールも、参加者の心をつかんだ。とりわけ、当時を現地やテレビで体験していた観客にとっては、記憶の奥にあった熱狂を呼び起こされる時間となった。

スマッシング・マシーン
©2025 Real Hero Rights LLC
「当時、PRIDEの大会はなるべく会場で見ていた私はその再現度に涙腺が緩みました。リングのマットやコーナーマットのスポンサー名から、当時の東京の街並み、東京ドームのPRIDE2000GP大会まで。まるでドキュメンタリーのような撮り方で、ケアーの張り詰めた神経がそのままスクリーンに表現されています。」(Mr.NO さん 男性 Q.格闘技をよく観戦しますか? A.はい/時々
「今から四半世紀前より、熱く総合格闘技を追っかけていた世代です。東京ドームのトーナメント開幕戦も会場に行きました。PRIDE→DREAM→RIZINといい時も悪い時も応援し続け、とんでもないご褒美を頂いたような作品でした。誠実で繊細な彼の人柄を丁寧に描いていて、心に沁みる一本でした。」(ハックルン さん 男性 Q.格闘技をよく観戦しますか? A.はい/時々
「PRIDEをリアルタイムで生観戦していた世代だったので、当時の再現度(試合の展開の細部、ボブチャンチンの仕草、藤田の片足ぶん回しタックル、マーク・コールマンの優勝した時の動きなどなど)に釘付けでした。ライアン・ベイダーが出てるのも良いし、バス・ルッテン本人が出てるのも格闘オタクとしてはよかったです。『レスラー』などにも通じる心の弱い男の葛藤のドラマとして、哀愁がありました。エミリー・ブラントもよかったです。
格オタにもところどころの細部で盛り上がる部分があり。全く知らない人にはサフディ兄の作品のダメな主人公感に通じる人間ドラマとして面白いのでは?」(mon-chuck さん 男性 Q.格闘技をよく観戦しますか? A.はい/時々
スマッシング・マシーン
©2025 Real Hero Rights LLC

繊細なるドウェイン・ジョンソンの新境地、エミリー・ブラントの存在感

本作で大きな注目を集めているのが、ドウェイン・ジョンソンの繊細な演技だ。これまでアクションスターとして圧倒的な存在感を放ってきた彼が、本作では“強い男”の内側にある繊細さ、孤独、不安定さを体現。ヴェネツィア国際映画祭でも、その劇的な変化と演技が話題を呼んだ。

スマッシング・マシーン
©2025 Real Hero Rights LLC

試写会参加者からも、「これまでのイメージを覆された」「マーク・ケアー本人に見えた」「本物の役者なんだと思った」と驚きの声が寄せられている。

「ボロボロに泣くドウェイン・ジョンソンの姿は、はち切れんばかりの筋肉に比べて弱々しい。表面的な筋肉とは裏腹な、内面の繊細さを全身で表現するロック様の新境地。」(平野レミゼラブル さん 男性 Q.格闘技をよく観戦しますか? A.はい/時々
「ドウェイン・ジョンソンがマーク・ケアーにしか見えなかった!それだけ見た目も内面もなりきり感半端なく、演技力に圧倒されました。エミリー・ブラントの存在感とても素敵でした。アクションスターのイメージから演技派に変わりました。とても良い映画でした。」(オミトトザヒーロー さん 男性 Q.格闘技をよく観戦しますか? A.はい/時々
「ドウェイン・ジョンソンのこれまでのイメージを完全に覆すような演技に圧倒されました。“ザ・ロック”らしいタフさだけでなく、脆さや内面的な葛藤を繊細に表現していて、キャリアの中でも最高峰の演技だと思います。エミリー・ブラントとの関係性も生々しくて、栄光の裏側にある人間の弱さと再生の物語として心に残りました。ベニー・サフディ監督らしい独特の距離感のある演出が、ただのスポーツ伝記映画じゃなく深い余韻を残す作品に仕上がっていました。」(グラーベ さん 男性 Q.格闘技をよく観戦しますか? A.いいえ
「ドウェイン・ジョンソンが繊細な演技を完璧にこなせるとは驚きです。2000年代前後の日本の雰囲気が完璧過ぎて衝撃を受けました。半分日本映画かと見紛う出来でした。エミリーのヒステリー演技には本気さを感じられて演技感がなかったです。あの有名な日本のヒット曲が流れた瞬間、自分は当時の時間に戻されました。」(えにぐま さん 男性 Q.格闘技をよく観戦しますか? A.いいえ
スマッシング・マシーン
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マーク・ケアーを演じるドウェイン・ジョンソン。そのキャスティング自体に映画的な面白さを見出す声もあった。プロレスの世界でスターとなった彼が、総合格闘技の伝説的選手を演じる。その重なりもまた、本作ならではの見どころだ。

「当時WWEのトップレスラーだったドウェイン・ジョンソンがプロレスとはある種カウンターパートな総合格闘技に映画で挑戦するというストーリーもまた映画的で、なんと面白いことだろう」(佐々木茂晴 さん 男性 Q.格闘技をよく観戦しますか? A.はい/時々
「最初、ドウェイン・ジョンソンが役作りでカツラを被っただけかと思いましたが、だんだんとマーク・ケアー本人に見えてきました。途中でスキンヘッドにして普段の見慣れたドウェイン・ジョンソンの姿に戻ったはずなのに、それでもまだ劇中ではマーク・ケアーのままに見えました。体格だけに注目されがちですが、ドウェイン・ジョンソンは本物の役者なんだなと思いました。」(まもる さん 男性 Q.格闘技をよく観戦しますか? A.はい/時々

強い人ほど、深く傷ついている ─ 胸を打つ“生き様”のドラマ

スマッシング・マシーン
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そして、試写会後に特に多く寄せられたのが「感動した」「胸が苦しくなった」「涙が出た」という声だ。アンケートで「感動した!“胸アツ涙”度を★1~5で教えてください」と尋ねたところ、平均は4.3点。格闘技を知る人も、そうでない人も、マーク・ケアーの生き様に強く心を揺さぶられたようだ。

ここで描かれるマーク・ケアーは、ただ勝ち続ける最強の格闘家ではない。強く見える人の内側にも、悩みや痛み、孤独や救いを求める心がある。本作は、その人間らしさを正面から見つめている。

「マーク・ケアーの華々しい人生を垣間見られるのかと思ってましたが、実際はリング外での話が多くて、今の自分ともリンクしてて、何度も胸が苦しくなりました。
強く見える人がリングを降りた瞬間、ただの小さな人間になって、自分と同じように泣いて悩んで、もがき苦しんで。優しさと強さと繊細さを持ち合わせた1人の人間の人生に触れられて考えることがたくさんあって、もう一度劇場でみようと思います。」(プ女子 さん 女性 Q.格闘技をよく観戦しますか? A.はい/時々
「本当に素晴らしかったです。各登場人物に感情移入して涙が出ました。
特にマーク・ケアーの親友であるマーク・コールマンの優しさに心を動かされました。
親友であり敵でもあるケアーのそばで優しく見守る表情がとても良くて、とても大好きなキャラクターです。強い男の弱さにフォーカスした新時代の傑作です。」(りゅうすけ さん 男性 Q.格闘技をよく観戦しますか? A.いいえ
「感動しました。『マイ・ウェイ』をBGMに鍛錬する場面は歌詞と主人公の気持ちがシンクロしていて、不覚にも涙が出ました。」(あきすけ さん 男性 Q.格闘技をよく観戦しますか? A.はい/時々
「スーパースターは遠くの人達から見たら悩みも苦しみもないように思われてしまうかもしれないですが、誰でも悩むし、苦しみますよねと私は再確認しました。」(Prosperity888 さん 女性 Q.格闘技をよく観戦しますか? A.いいえ

ドウェイン・ジョンソンとエミリー・ブラントの演技に引き込まれたという声も、この感動と直結している。ふたりの関係性が生々しく描かれることで、栄光の裏側にある葛藤や孤独が、より深い余韻を残しているようだ。

「ドウェイン・ジョンソン、エミリー・ブラントの2人の演技に飲み込まれるようにスクリーンに夢中になりました!対照的な2人の役柄どちらにも感情移入出来て、鑑賞後は余韻に長い間浸れます!浸れば浸るほど、もう一度見たくなる最高の映画でした。」(ゲベ さん 男性 Q.格闘技をよく観戦しますか? A.いいえ
「“乾いたリアル”とでもいえばいいのか。激烈なファイトシーンをふんだんに盛り込みながらも、覗き見るようなキャメラワーク、徹底したドキュメンタリータッチがとてもクールだ。『レイジング・ブル』のような破天荒な人生とは真逆に、格闘家の“普通の生活”を追い続け、丸ごと肯定してみせたところに、新たな人生讃歌を覚えた。」(いたりきたり さん 男性 Q.格闘技をよく観戦しますか? A.いいえ
「マーク・ケアーという選手を自分は知りませんでしたが、フライヤーにある『“最強”と呼ぶには、あまりに繊細だった』というフレーズがとてもこの映画を表現するには適した言葉だと思います。
力強く戦う姿は雄々しく男性としての憧れに見えるけれど、その裏でどれだけ傷つき、悲しみ、救いを求めていたか。格闘技ファンの方、ドキュメンタリーが好きな方、映画が好きな方、全ての人にオススメできる映画だと思います。」(モージ さん 男性 Q.格闘技をよく観戦しますか? A.いいえ

格闘技を知っている人には、あの時代の熱狂と再現度が深い実感をもって迫る。格闘技を知らない人には、ひとりの人間の弱さと再生の物語として届く。『スマッシング・マシーン』は、リング上の勝敗を超えて、強さとは何か、人が壊れそうになりながらも生き続けるとはどういうことか、その先にある“人生”を見つめる一本だ。

スマッシング・マシーン
©2025 Real Hero Rights LLC

肉体は強く、心は繊細。誰もが自分の人生と重ねられる魂のヒューマンドラマ『スマッシング・マシーン』は2026年5月15日、日本公開。

Supported by ハピネットファントム・スタジオ

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THE RIVER編集部THE RIVER

THE RIVER編集部スタッフが選りすぐりの情報をお届けします。お問い合わせは info@theriver.jp まで。

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