『モータルコンバット/ネクストラウンド』おまけシーンはある? ─ 3作目にもつながる裏事情が明らかに

この記事には、『モータルコンバット/ネクストラウンド』のネタバレが含まれています。

実際のところ、『モータルコンバット/ネクストラウンド』には、マーベル映画のようなエンディング後のおまけシーンは用意されていない。しかし当初は、いくつかのポストクレジットシーンが構想されていたという。
米ComicBook.comの取材に応じたスレイターは、「ポストクレジットシーンは何パターンか書きましたが、結局どれも撮影しませんでした」と説明している。理由のひとつは、予算上の判断だった。
スレイターは本作について、「大きく、広がりがあり、美しい映画」であり、特殊効果も素晴らしいものになったと自負している。一方で、予算は決して無制限ではなかった。「思いつくものなら何でも撮れるような、“アベンジャーズ級の小切手”を切れるわけではありませんでした」と語っており、限られた製作費をどこに投じるべきか、慎重に判断する必要があったという。
そのため製作陣は、実際にカメラの前で何を撮るのかについて「非常に外科的に、的を絞って」決めていったという。要するに、同じ予算を使うなら、どこが最も効果的か、どの場面が最も“費用対効果”を発揮するのかを見極めなければならなかったということだ。
スレイターによれば、ポストクレジットシーンとして使えそうな案はいくつかあった。しかし率直に言えば、それらは「そこに費やす金額を正当化するほどではなかった」という。ファンにとっては惜しい話だが、製作側としては、おまけシーンよりも本編そのものの完成度を優先した形だろう。
もうひとつの理由は、シリーズ第3作とのつながりにあった。スレイターは、第3作で実際に何を描くのかが、当時まだ変化し続けていたことも明かしている。
ポストクレジットシーンは、次回作への期待を高める一方で、物語の方向性を早い段階で固定してしまう危険もある。例えば前作『モータルコンバット』(2021)では、ポストクレジットシーンではないものの、ラストシーンでジョニー・ケイジの次回参戦を予告していた。
スレイターは、もしそこで「これが第3作のプロットです」と旗を立ててしまえば、後から身動きが取りづらくなる可能性があったと説明。だからこそ製作陣は、「いったん一歩引いて、本当に語るべき物語を見極めよう」と考えたという。
この判断は、結果的に正しかったようだ。スレイターは「もし2年前に第3作のプロットを決めなければならなかったとしたら、今書いている脚本とはまったく違うものになっていたでしょう」と語っている。仮に当時の構想をポストクレジットシーンとして撮影していたら、自分たちで交わした約束によって「隅に追い込まれていた」可能性があったというわけだ。
『モータルコンバット/ネクストラウンド』では、ジョニー・ケイジ、キタナといった人気キャラクターが登場し、シリーズの世界は前作以上に大きく広がっている。だからこそ、エンディング後にさらなるサプライズを期待した観客も少なくなかったはずだ。
もっとも、スレイターの説明からは、ポストクレジットシーンを省いたことが消極的な判断ではなく、むしろシリーズの未来を狭めないための判断だったことがうかがえる。安易に次回作を予告するよりも、まずは本編に予算と労力を集中させる。そして第3作については、早すぎる約束を避け、本当にふさわしい物語を探る。『モータルコンバット』の次なる戦いは、まだ柔軟に形を変えながら準備されているようだ。
『モータルコンバット/ネクストラウンド』は大ヒット公開中。
Source:ComicBook.com

























