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DC『バットガール』お蔵入り、マーベル社長が監督に温かいメッセージを送っていた ─ ジェームズ・ガン、エドガー・ライトも

ケヴィン・ファイギ
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/35437565993/ Remixed by THE RIVER

DC映画『バットガール(原題)』のお蔵入りを受けて、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長が、監督のアディル・エル・アルビ&ビラル・ファラーにメッセージを送っていたことがわかった。

Instagramのストーリー機能に、アルビはファイギによるメールのスクリーンショットを投稿。DCにとってはライバルにあたるマーベルだが、アルビ&ファラーは「ミズ・マーベル」(2022)の監督・製作総指揮を務めており、ファイギとも深い関係にある。『バットガール』お蔵入りの報を受けて、ファイギは二人に温かい言葉をかけた。

「私の友人たちへ。お二人に連絡し、我々の全員があなた方のことを考えていることを伝えずにはいられませんでした。結婚という素晴らしい知らせと(おめでとう!)、『バットガール』の残念な知らせを聞いたからです。私たちはお二人の存在と、その素晴らしい仕事を、とりわけ『ミズ・マーベル』を誇りに思っています! お二人の次のお仕事が楽しみです。近々お会いできますように。」

『バットガール』はゴッサム・シティのジェームズ・ゴードン警察長官の娘、バーバラ・ゴードン/バットガールを描く単独作品。米HBO Maxの配信作品として企画され、すでに撮影を終えていたが、ワーナー・ブラザース・ディスカバリーによる新戦略のためお蔵入りとなった。約9,000万ドルを費やした本作はリリース予定をすべて撤回。アルビ&ファラー監督がこの事実を知ったのは、よりにもよってアルビの結婚式だったという。

またアルビ監督、同じくストーリー機能に「世界中からのサポートのお言葉に感謝します」とのメッセージも投稿。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズのジェームズ・ガン監督、『ラストナイト・イン・ソーホー』(2021)や『ベイビー・ドライバー』(2017)のエドガー・ライト監督からも連絡を受けたことを明かした。アルビは「お二人の親切なお言葉と経験が、この困難な時期には非常に大切で、また僕たちを支えてくれています」と記している。

https://www.instagram.com/adilelarbi/

またアルビ監督は、バットガール/バーバラ・ゴードン役のレスリー・グレイスや、バットマン/ブルース・ウェイン役で登場予定だったマイケル・キートンらの姿を収めた撮影風景もInstagramで公開している。これはおそらく本編のスチール写真だと思われるが、このシーンがどんな場面だったのかも今となっては知る由もない。

『バットガール』のお蔵入りを受けては、バットガール役のレスリー・グレイスもTwitterにて声明を発表している。

「親愛なる家族へ!(Querida familia!)『バットガール』に関する最近の報道を受けて、私は、素晴らしいキャストと精力的なクルーの全員がスコットランドで7ヶ月間を費やし、この映画に注ぎ込んだ愛情と熱心な仕事、その目的を誇りに思います。最高の方々とのお仕事をありがたく思いますし、この期間に生まれた関係性は一生ものだと感じています。そして、すべてのバットガール・ファンのみなさんの愛情と信念に心から感謝します。おかげでケープを着てバットガールになることができました。バーバラが“私って最高のヒーロー”と言うように。」

また、レスリーの親友であるアリシア・ヨー役のアイヴォリー・アキーノも、Instagramにて『バットガール』製作陣への感謝を表明。投稿には撮影現場でのオフショットがいくつも添えられている。

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Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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