DC映画『ザ・バットマン』初稿、『スーサイド・スクワッド2』草案、共に完成 ─ スースク2では「キャラ深掘り」意識

スーパーマン役をめぐるヘンリー・カヴィルの進退など、不安な知らせも飛び出すDC映画シリーズだが、クリエイターらは粛々と手を動かしている。期待の『ザ・バットマン』および『スーサイド・スクワッド』続編が、それぞれひとまずの執筆作業の区切りがついたとの知らせが入った。
『ザ・バットマン』初稿、スタジオへ提出か
The first draft of the script finally went into the studio! https://t.co/QT2WHb9g5Y
— Umberto Gonzalez (@elmayimbe) 2018年9月14日
『ザ・バットマン』は、企画当初こそベン・アフレックが脚本・監督・主演を兼任する予定だったが、2017年1月に脚本・監督を降板。その後任者には、『猿の惑星:聖戦記』(2017)などのマット・リーヴスが就任していた。
報告したのは、米The Wrapの記者アンバート・ゴンザレス氏。この人物はかねてより『ザ・バットマン』製作の情報を伝えており、ベン・アフレックとクリス・テリオが共同で執筆し、降板後にお蔵入りとなった脚本の内容にも詳しい。この幻の脚本は、デヴィッド・フィンチャー監督の『ゲーム』(1997)にインスパイアされている、デスストロークがヴィランとしてバットマンに罠を仕掛ける、といったものになっていたという。ちなみに、アニメ版『バットマン:ダークナイト・リターンズ』(2012−2013)監督など、数々のDC映像作品に携わるジェイ・オリヴァ氏はこのお蔵入りになった脚本に目を通していたといい、「今まで読んだ中でも最高の”バットマン”」で、「ベンのストーリーはカッコよくって、観客もファンもきっと大好きになったと思う」と絶賛していた。
Hi Bill! The original Affleck script was the best Batman script I’ve ever read. Ben had a kick ass story and I believe that the audience and fans would have loved it.
— Jay Oliva (@jayoliva1) 2018年9月4日
その後任となったマット・リーヴス監督はこの脚本を棄却、ゼロから書き直しにあたっていた。リーヴス監督はこれまでに、同作についてアルフレッド・ヒッチコック監督作品の影響を受けた「ノワール風探偵映画」にしたいと語っている。
『ザ・バットマン』バットマン/ブルース・ウェイン役には『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)『ジャスティス・リーグ』(2017)のベン・アフレックが起用されるのが真っ当な流れだが、同役引退の噂が長らく囁かれていること、およびアフレックがアルコール依存症治療のためにリハビリ施設に入る関係で出演が難しくなるとの話題もある(ちなみに、この話題を報じたのも米The Wrapのアンバート・ゴンザレス氏だ)。また『ザ・バットマン』では、若き日のバットマン/ブルース・ウェインを描くとの情報も伝えられている。
『スーサイド・スクワッド』続編
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