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『ヴィレッジ』ラストのその後、シャマランが語る ─ ドローンで全部バレてしまう?

ヴィレッジ
Touchstone/Photofest 写真:ゼータイメージ

M・ナイト・シャマラン監督の代表作のひとつ『ヴィレッジ』(2004)。公開当時、その物語をめぐる仕掛けは大きな話題を呼び、20年以上が経った現在もシャマラン作品を語るうえで欠かせない一本となっている。

そんな『ヴィレッジ』について、シャマランが公開から22年を経て興味深い“その後”を語った。2004年当時には存在しなかった、ある現代技術を考えれば、劇中で描かれた状況はいつまでも続かなかったかもしれないという。米Colliderのイベントにて語った。

この記事には、『ヴィレッジ』(2004)のネタバレが含まれています。

『ヴィレッジ』の舞台は、一見すると19世紀のペンシルベニア州に存在する孤立した村。住民たちは周囲の森に「語ってはならぬ者」と呼ばれる怪物が棲んでいると信じ、外界との接触を避けて暮らしている。

ところが終盤、怪物は村の長老たちが住民を外へ出さないために仕組んだ偽装であり、さらに物語の時代そのものが19世紀ではなく現代だったことが判明する。暴力によって愛する者を失った長老たちは、外の世界から隔絶された共同体を築き、その子どもたちには真実を知らせないまま生活を続けていたのだ。

映画のラストでは、盲目のアイヴィー(ブライス・ダラス・ハワード)が外界から薬を持ち帰ることに成功する一方、長老たちは秘密を守り続けることを選ぶ。では、この共同体はその後も存続できたのか。シャマランは、村を作った人々が「正しい理由」のために嘘を続け、無垢な世界を守ろうとしている限り、しばらくは維持できたのではないかと考えているという。

ただし、2004年に脚本を書いた当時には想像できなかった技術が、その前提を崩してしまう。シャマランが例に挙げたのがAI、そしてドローンだ。「10代の子がドローンで、『中に人がいる!』ってなりますよ」。

シャマランによれば、秘密を永久に守るのは難しく、5年後か10年後、あるいは20年後には現実世界が村へ入り込み、住民たちもいずれ真実を知ることになるだろうという。つまり『ヴィレッジ』の結末は、村が永遠に保存されることを意味するのではなく、長老たちがもうしばらく“物語”を存続させることを選んだ瞬間だった、と捉えることもできそうだ。

これは『ヴィレッジ』の核心ともよく噛み合う。シャマラン作品では、どんでん返しそのものよりも、登場人物がある「物語」や「信念」を信じることで世界の見え方が変わっていく構造が繰り返し描かれてきた。『ヴィレッジ』もまた、恐怖の物語を作り上げることで共同体を維持しようとした人々と、その虚構の中で育った次世代の物語である。

もっとも、2004年当時ならともかく、誰もが空から撮影できる時代となった現在、森の奥に村ひとつを隠し続ける難易度は格段に上がった。公開から22年を経て、映画の“どんでん返し”には思わぬタイムリミットが生まれてしまったようだ。

Source:Collider, Beyond Fest

Writer

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有馬 ノア

洋画好きが高じて、海外エンタメを中心に執筆。ロサンゼルス在住経験を活かし、映画・ドラマのニュースやカルチャーにまつわる話題を追いかけています。趣味は古着と映画ポスター集め。

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