『ディスクロージャー・デイ』脚本家の新作SFホラーは「楽しく、怖く、グロい」 ─ 『アンダー・ストレージ/未知なる脅威』80年代映画への愛を注入
『ジュラシック・パーク』(1993)や『スパイダーマン』(2002)、スティーヴン・スピルバーグ監督の最新作『ディスクロージャー・デイ』(2026)などで知られる脚本家デヴィッド・コープが、もうひとつの新作SF映画『アンダー・ストレージ/未知なる脅威』に込めた思いを語った。目指したのは、1980年代のジャンル映画を思わせる「楽しく、怖く、グロい」作品だという。
本作は、コープが自身初の小説『深層地下4階』を自ら脚色したSFパニック・エンターテインメント。米軍施設跡地に建つ貸し倉庫の地下で、宇宙開発研究の失敗から生まれた致死率100%の感染性真菌が目を覚ます。人類滅亡の危機に立ち向かうことになるのは、事情もわからぬまま巻き込まれた2人の夜勤アルバイトと、腰痛持ちの退役したベテラン専門家だ。
主演は「ストレンジャー・シングス 未知の世界」のジョー・キーリーと『バーバリアン』(2022)のジョージナ・キャンベル。リーアム・ニーソンも出演する。
コープは、本作を「1980年代半ばの映画のような感触を持つ作品」と表現。「レンタルビデオ店に並んでいたような使い古されたVHSケースが似合う」と語り、1980年代のホラー映画『バタリアン』(1985)を引き合いに出している。
一方、コープが本作で重視したのは、恐怖やグロテスクな描写だけではない。ジョー・キーリーとジョージナ・キャンベルが演じる2人の登場人物について、「原作小説で長い時間をかけて彼らを描いたからこそ、一般的なジャンル映画のキャラクター以上に“深み”と“魂”を持たせることができた」と振り返っている。
コープは、約30年にわたって脚本家として活動したのち、50代前半で初の小説となる原作を発表。執筆当時から映画化を意識しており、小説を書きながらも「(映画化するなら)ここを削って、ここを組み合わせる」と考えていたという。映画版では脚本だけでなくプロデューサーも務め、製作の全工程に携わった。
ちなみに、コープが脚本を担当したもうひとつのSF大作『ディスクロージャー・デイ』では、スピルバーグ監督の意向を尊重し、物語の秘密を守ることを重視していたという。コープは、スピルバーグについて、映画の「創造的なサプライズ」やミステリーを守ることに長けていると語り、観客が予備知識のないまま劇場で驚きを味わうことの重要性を強調している。
スピルバーグと組んだ『ディスクロージャー・デイ』では未知の驚きを追求し、自ら原作と脚本を手がけた『アンダー・ストレージ/未知なる脅威』では、1980年代のジャンル映画への愛を爆発させる。同じ脚本家が手がけた2本のSF映画ながら、そのアプローチは大きく異なるようだ。

『アンダー・ストレージ/未知なる脅威』の監督は、ドラマ「ウエストワールド」などを手がけたジョニー・キャンベル。2027年1月15日(金)より全国公開される。
▼ SFの記事

ドラマ「ロボコップ」、オリジナル版ポール・バーホーベン監督復帰 ─ ジェームズ・ワンが認める 30年ぶりのカムバック 
「X-ファイル」リブート、シリーズ化が正式決定 ─ 『ブラックパンサー』ライアン・クーグラー製作、米Huluにて配信へ 配信開始が待たれます 
『Mr.インクレディブル』監督のSFノワール『レイ・ガン』12月4日劇場公開決定 ─ サム・ロックウェル&スカーレット・ヨハンソン出演の大人向けアニメ 「1930年代の人々が想像した未来」 
ドラマ「ブレードランナー 2099」新予告編が公開 ─ レプリカントを治療?「『人間よりも人間らしく』なんて、スローガンじゃない」 人間とは何か? 
『ディスクロージャー・デイ』スピルバーグ&エミリー・ブラントにインタビュー ─ 「大切なのは、スクリーンの大きさではなくメッセージだ」 スピルバーグ、降臨




























