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『ヴェノム』全世界興行収入が5億ドルを突破 ― 日本・中国での公開控えて

ヴェノム
©&TM 2018 MARVEL

ソニー・ピクチャーズ製作、スパイダーマンの宿敵であり“マーベル史上最も残虐な悪”を描いた映画『ヴェノム』(2018年11月2日公開)の快進撃はまだまだ止まらない。ついに全世界興行収入が5億ドルを突破したのだ。

Box Office Mojoによると、2018年10月28日(米国時間)時点で『ヴェノム』の全世界興行収入は5億838万ドル(推定)。米国興収は1億8,728万ドル、海外興収は3億2,110万ドルという内訳である。2018年10月5日に米国などで公開された本作は、公開3週目で全世界興収4億6,000万ドルを突破する大ヒット。その後も着実に成績を伸ばし、5億ドルの大台へと至った。
これは近年のヒーロー映画では珍しい数字ではないが、本作がソニー製作の「スパイダーマン」シリーズの新機軸であること、また製作費がおよそ1億ドルであることを鑑みると非常に幸先の良いスタートといえそうだ。

『ヴェノム』の記録で注目すべきは、米国内での奮闘もさることながら海外での爆発的人気であろう。なかでもヒーロー映画への注目が高い韓国では、10月3日に劇場公開されるや5日間で1,640万ドルを稼ぎ出している。これは『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011)や『ジャスティス・リーグ』(2017)、『ワンダーウーマン』(2017)などをしのぐ成績だった。

また米The Wrapは、アジア圏でのヒーロー映画人気、とりわけ中国でのマーベル映画人気に注目している。中国で『スパイダーマン:ホームカミング』(2017)が1億1,500万ドル、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)が3億5,950万ドルを稼ぎ出したことから、『ヴェノム』も同様の大ヒットを見込んでいるのだ。

先述の通り、ソニーは『ヴェノム』を皮切りにコミック「スパイダーマン」を原作とする映画の新展開を予定しており、第2弾にはジャレッド・レト主演の『モービウス(邦題未定、原題:Morbius)』を予定。そのほか、女性キャラクターのシルバー・セーブル&ブラック・キャットを描く予定だった『シルバー&ブラック(原題:Silver & Black)』が各キャラクターの単独映画として企画が再検討されているほか、シルクナイトウォッチクレイヴン・ザ・ハンタージャックポットを扱った作品群も企画されているという。

映画『ヴェノム』は2018年11月2日(金)より全国ロードショー

『ヴェノム』公式サイト:http://www.venom-movie.jp/

Sources: Box Office Mojo, The Wrap

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。