マーベル映画『X-MEN: ダーク・フェニックス』が2019年6月21日（金）に公開される。『X-MEN』シリーズでプロデューサーを務めてきたサイモン・キンバーグは、シリーズの“最終章”となる本作の原案として『ダーク･フェニックス・サーガ』を選んだ。アメコミ界隆盛の礎を築いたともいわれる伝説的作品だ。

このたび、コミック原作者のクリス・クレアモントとルイーズ・サイモンソンが、マーベル・コミックを代表する巨匠スタン・リーについて、また作品の誕生秘話を明かした特別映像が到着した。

クリス・クレアモントは、コミックの原作を執筆し、フェニックスやウルヴァリンなど『X-MEN』に登場する多くのキャラクターを制作してきたクリエイターだ。「X-MENの物語を書く時、いつも目的を決めていました。『ダーク・フェニックス』ではまず、ジーンが自分の巨大な力に葛藤する。スタン・リーに学んだのは、“行動は結果を伴う”ということ」。

『ダーク・フェニックス・サーガ』とは、ジーン・グレイが恐るべき力を秘めた〈ダーク・フェニックス〉へと覚醒し、仲間であるX-MENとの間で苦悩する物語である。クレアモントは「目指したのは、ジーンの能力を見せつけ、最後に世界を救わせること。ジーンをチームの中心に据えて、恋人のスコット（サイクロップス）にも重要な役割を担ってもらう」と語る。

原作執筆と編集を担当したルイーズ・サイモンソンは「彼（クレアモント）は人物を中心に描くんです」と力説する。その言葉通り、クレアモントは「一番大切なのはキャラクターを創ること」だと言い切った。「彼らがどれだけリアルで、読み手がどれだけ感情移入できるのか」。

学生時代にマーベルに入ったというクレアモントは、当時から漫画家のアル・ジャフィーと知人だった。スタン・リーからの「マーベルで働くか？」との質問に快諾したことがキャリアの始まりだったのだ。スタンのルールは “締切厳守”、“良い物を書く”、そして“スタンの邪魔をしない”。クレアモントいわく「そのうち2つを守れば十分」だったという。

ともあれ、『ダーク・フェニックス・サーガ』そして『X-MEN: ダーク・フェニックス』において、ジーン・グレイは苦しい状況に追い込まれる。クレアモントは、そんなジーンが「自分に唯一できる、償いの方法を選択する」ことに注目する。また、サイモンソンはスタン・リーがジーン・グレイというキャラクターを気に入っていたことを明かし、それは「試練の中で彼女が強く成長するから」だとも述べている。

最後にクレアモントは、「自分の身近にいる、共感できる存在として、登場人物を好きになってほしい」との願いを語る。恐るべき力を持つダーク・フェニックスでさえ、彼に言わせれば「誰の心にもある闇の部分」なのだ。そして、この物語は、「だからこそ楽しめる」のである。

『X-MEN: ダーク・フェニックス』

前作『X-MEN: アポカリプス』（2016）にて、ジーン・グレイが巨⼤なる脅威アポカリプスに致命的な⼀撃を与え、⼈類を救ってから10年。宇宙でのミッション中、ある事故によってジーンのダークサイドが覚醒し、内側に封じ込められていたもう一つの人格〈ダーク・フェニックス〉が解き放たれた。そして世界に危機が訪れる。全宇宙の破滅を止めるため、X-MENはジーンの〈悪〉に⽴ち向かうが……。

ジーン・グレイ／ダーク・フェニックス役は、ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」（2011-）のソフィー・ターナー。主要キャストには2度のアカデミー賞ノミネートを誇るマイケル・ファスベンダー（マグニートー役）や『ミスター・ガラス』（2019）も記憶に新しいジェームズ・マカヴォイ（プロフェッサーX役）、オスカー女優ジェニファー・ローレンス（ミスティーク役）らが続投。謎の女役には、多数の受賞歴を持つジェシカ・チャステインが起用された。

映画『X-MEN: ダーク・フェニックス』は2019年6月21日（金）全国ロードショー。

『X-MEN: ダーク・フェニックス』公式サイト：http://www.foxmovies-jp.com/darkphoenix/