ミズ・マーベル役、『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』大ヒットで「私たち、冷笑的になり過ぎていた」 ─ 「スーパーヒーロー疲れなんて誰も本気で信じていなかった」

トム・ホランド主演『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』が記録破りの大ヒットを飛ばすなか、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)でミズ・マーベル/カマラ・カーン役を演じるイマン・ヴェラーニが、かねて議論されてきた「スーパーヒーロー疲れ」に異論を唱えている。
大のマーベルファンとしても知られるヴェラーニは、米ロサンゼルスのコミックショップRevenge Of Comics and Pinballのインタビューで、『ブランド・ニュー・デイ』の成功を引き合いに次のように語った。
「公開第1週から、みんな映画館に足を運んだ。つまり、誰も本気で“スーパーヒーロー疲れ”なんて信じていなかったんだと思います。この映画が失敗するだろうとか、もうヒーロー映画にはうんざりだとか、本気で思っていたわけじゃなかった。みんな、この映画に成功してほしかったんです。
私たちは、物事をすごく冷笑的に見ることに慣れすぎていると思うんです。新しく出てくるものは何でもダメだろうとか、『全部プロパガンダだ』とか、『みんなの集中力が落ちている』とか。でも、違う。良いものを見れば、ちゃんと良いと受け止めることができるんです。」
ヴェラーニの主張は、スーパーヒーロー映画なら何でも支持されるというものではない。むしろ、観客がジャンルそのものを拒絶しているわけではなく、観たいと思える作品が登場すれば今なお大きく反応する、という見方だ。新作に対して公開前から悲観的な評価を下しがちな風潮についても、実際の観客行動とは必ずしも一致しないと考えているようだ。
実際、『ブランド・ニュー・デイ』の勢いは公開2週目を過ぎても衰えていない。北米では累計興行収入が7億ドルを突破し、公開13日での到達は映画史上最速。海外でも11億ドルを超え、世界累計は約18億1,300万ドルに達している。すでに2026年最大のヒット作となっており、20億ドルの大台も視野に入る規模だ。少なくとも本作については、観客のヒーロー映画離れを示す数字とは正反対の結果が出ている。
もっとも、「スーパーヒーロー疲れ」という言葉が指してきたものは一様ではない。マーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギは2024年、MCUの映画やドラマを全て追わなければならないという“宿題感”も疲れの一因ではないかとの考えを示していた。マーベルはその前後から作品のリリース本数を抑え、映画、テレビ、アニメーションの製作体制も整理している。
またDCスタジオ共同CEOのジェームズ・ガンも以前、「スーパーヒーロー疲れは、スーパーヒーローそのものとは関係がない」と語っていた。感情に根ざしたストーリーがなければ、どれだけ派手な映像でも観客は疲れてしまうという持論である。ジャンル自体への需要が消えたのではなく、作品ごとに観客から選別されるようになったという点では、ヴェラーニの今回の見方とも重なる。
ヴェラーニ自身は、MCU出演以前から映画を時系列順に見返し、学校でMCUについてのエッセイを書いていたほどの筋金入りのマーベルファン。俳優としてフランチャイズの内側にいながら、一人のファンとしても近年のマーベルを見続けてきた。『ブランド・ニュー・デイ』の巨大な成功を受けて出てきた今回の発言は、「スーパーヒーロー映画そのものに観客が飽きた」という単純な説明に疑問を投げかけるものとなっている。
『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』は全国公開中。
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Source:Revenge Of Comics and Pinball





























