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『コーダ あいのうた』公開決定 ─『エール!』ハリウッド版、サンダンス映画祭・観客賞受賞作

コーダ あいのうた
© 2020 VENDOME PICTURES LLC, PATHE FILMS

サンダンス映画祭で観客賞をはじめ4冠に輝き、配給権の争奪戦が勃発し、映画祭史上最高額(約26億円)で落札されたことでも大きな話題を呼んだ感動作『CODA』が、『コーダ あいのうた』という邦題として、2022年1月に日本公開されることが決定した。『エール!』(2014)のハリウッドリメイク版としても注目を浴びている一作である。

「CODA(コーダ)」とは、Children of Deaf Adults= “耳の聴こえない両親に育てられた子ども”の意。音楽用語としては、楽曲や楽章の締めを表す=新たな章の始まりの意も。豊かな自然に恵まれた海の町で暮らす高校生のルビーは、両親と兄の4人家族の中でひとりだけ耳が聞こえる。陽気で優しい家族のために、ルビーは幼い頃から“通訳”となり、家業の漁業も毎日欠かさず手伝っていた。

新学期、秘かに憧れるクラスメイトのマイルズと同じ合唱クラブを選択するルビー。すると、顧問の先生がルビーの歌の才能に気づき、都会の名門音楽大学の受験を強く勧める。しかし、ルビーの歌声が聞こえない両親は娘の才能を信じられず、家業の方が大事だと大反対。悩んだルビーは夢よりも家族の助けを続けることを選ぶと決めるが、思いがけない方法で娘の才能に気づいた父は、意外な決意をし……。

主人公のルビーには、「ロック&キー」(2020-)のエミリア・ジョーンズ。特訓をうけた歌と手話でどこまでも自然にルビーを演じ、観る者を魅了する。共演は、『シング・ストリート』(2016)で観る者の胸を共感で震わせたフェルディア・ウォルシュ=ピーロ。そしてルビーの家族を演じるのは、『愛は静けさの中に』(1986)のマリー・マトリンをはじめ、全員が実際に耳の聞こえない俳優たち。そこまでキャスティングにこだわった監督は、『タルーラ 〜彼女たちの事情〜』(2016)のシアン・ヘダーだ。

公開発表にあわせて、ポスタービジュアルも到着している。家族にとって大事な場所である海辺の前で撮影した、記念写真のような風景が収められたものだ。4 人が寄り添い、リラックスしたその姿は、かけがえのない家族の関係と絆の強さを感じさせる。同時に、音符の形をしたアイコンの中に切り取られたルビーの姿は、彼女が少しずつで音楽と向き合い、外の世界や人と出会い、成⻑していく様子を表したものとなっている。

コーダ あいのうた
© 2020 VENDOME PICTURES LLC, PATHE FILMS

映画『コーダ あいのうた』は、2022年1月全国ロードショー。

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THE RIVER編集部THE RIVER

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