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ワーナーがお蔵入りにした『コヨーテ vs. ACME』、別会社が公開したら今年のワーナー5作を超えるヒットを飛ばす

https://www.youtube.com/watch?v=H-43VeYGiPM

一度は完成済みながら見捨てられた映画『コヨーテ vs. ACME』が、別会社の手で劇場公開され、世界興行収入1億ドルを突破した。お蔵入りの判断を下したワーナー・ブラザースにとっては皮肉なヒットだ。

本作は『ルーニー・テューンズ』のワイリー・コヨーテを主人公とする実写&アニメ映画。約7,000万ドルをかけて完成していたが、ワーナーは2023年に公開中止を決定し、約3,000万ドルの評価損を計上する方針と報じられた。

ところが業界内外から反発が相次ぎ、他社への売却を認めることに。2025年にKetchup Entertainmentが世界配給権を約5,000万ドルで取得、2026年にようやく劇場公開された。

そのKetchup Entertainmentは2026年9月21日、公式Xで本作の世界興収1億ドル突破を発表。プロデューサーのクリス・デファリアも、この成績が当初の予想を上回るものだったと米TheWrapに明かしている。

9月24日現在の『コヨーテ vs. ACME』北米累計興収は約5,583万ドル。2026年にワーナー・ブラザースが配給したうちの5作『ゼイ・ウィル・キル・ユー』約1,088万ドル、『ザ・ブライド!』約1,274万ドル、『THE MUMMY/ザ・マミー 棺の中の少女』約2,915万ドル、『Evil Dead Burn(原題)』約3,224万ドル、『オークストリートの異変』約5,403万ドルをいずれも上回っている。

もしワーナーが、本作を見捨てずにそのまま公開していれば……と想像したくもなるが、現在のサプライズヒットには“お蔵入りからの復活”が宣伝材料になった面も大きい。Ketchupは42Westやライアン・レイノルズ率いるMaximum Effortと組み、作品が一度封印された経緯を前面に押し出してアピール。キャンペーンでは「ACMEがあなたに観てほしくなかった映画」といったコピーまで用いられている。

これは作品の内容とも妙に重なる。『コヨーテ vs. ACME』は、粗悪なACME製品で散々な目に遭ってきたワイリー・コヨーテが、巨大企業ACMEを相手取って訴訟を起こす物語。巨大スタジオに公開を止められ、別会社に救い出されるという現実のストーリーを背負うことになった。

ワーナーは当時、公開や宣伝に追加費用を投じるより、作品を手放す方が経済的に合理的だと判断した。その判断自体に理由はあったとしても、結果だけを見れば、後にヒットする作品を自ら手放した形になった。少なくとも『コヨーテ vs. ACME』には、ワーナーが見込んでいた以上の興行上の可能性があったことになる。

捨てる神あれば、拾う神あり。『コヨーテ vs. ACME』日本公開情報は未定。

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Source:Ketchup Entertainment, TheWrap, TheWrap, Box Office Mojo, AP

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者、運営代表。執筆・編集から企画制作・取材・出演まで。数多くのハリウッドスターに直接インタビューを行なっています。お問い合わせは nakataniアットriverch.jp まで。

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