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「もう映画に出れない」ジュディ・デンチ、健康上の理由で事実上の引退宣言「文字も読めないんです」

Raph_PH, CC BY 2.0 , via Wikimedia Commons

『007』シリーズの「M」役で知られる名優ジュディ・デンチが、健康上の理由により今後、映画に出演することや舞台に立つことができないと明かした。

英BBCのインタビューにて、デンチは「もう舞台に立つことはできません。舞台で演じることも、映画に出演することもできない。もう文字も読めないんです」とありのままを語っている。

1950年代に舞台でキャリアをスタートしたデンチは現在91歳。ローレンス・オリヴィエ賞を7回、トニー賞を1回、『恋に落ちたシェイクスピア』でアカデミー賞助演女優賞を受賞し、1988年にはイギリス王室から「Dame(デイム)」の称号を授与されている。

『クレイフェイス』アート制作取材

まさにイギリスを代表するレジェンドだが、2012年に加齢黄斑変性(AMD)と診断されており、ここ数年は引退の可能性について語ってきた。近年も『ベルファスト』『スピリテッド』などに出演しているが、視力の低下は進んでいるという。人違いをして、知人だと思った相手にハグしそうになり、気まずい思いをしたことも何度かあったそう。

事実上の引退宣言と受け取れるものの、デンチは「そうしたことすべてに順応して、それを受け入れる必要があります。そして、あまり深く考えすぎずに、ただ前へ進んでいくだけです」と淡々と述べている。インタビュアーから「加齢っていいものですか?人におすすめできるものですか?」と尋ねられると、「最悪ですよ。いいことなんて何もない、本当に何も。だから考えすぎちゃダメ」とユーモアを交える様子にレジェンドの貫禄が窺える。

また、「もし自分にアドバイスできるなら、若い頃の自分に何を伝えますか?」と尋ねられると、「リスクを取るのは良いことです」と返すデンチ。自身の経験を踏まえ、次のように続けた。

「もし“これ、あなたらしいね。絶対に演じるべきだよ”なんて言われたら、それこそ演じるべき役ではありません。私にとってはいつも恐ろしいことだったけど、それも一部なんです。その恐怖がもたらすエネルギーを使い切ってしまうこともあるけれど、活用できるものなんですよ。でも、決してそれを当たり前だと思ってはいけません。そして、ある晩演じる舞台が次の晩と同じになるなんて、決して思わないで。そう思わないで。それは常に進行中の作品なんです、常にね。」

デンチは『007』シリーズの次期ジェームズ・ボンド役を誰が演じるべきか見解はあるかと問われると、きっぱりと「ノー」と返している。目下、オーディションの最終段階に入っているが、デンチのいう「リスクを取れる」俳優となるだろうか?

Source: BBC, Deadline

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Yuka ShingaiYuka Shingai

携帯向け音楽配信事業にて社内SE、マーケティング業務に従事した後、妊娠・出産を機にフリーライターに転向。 映画とお酒と化粧品が好き。日課のオンライン英会話でもしょっちゅう映画の話をしています。

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