『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』の熱狂とは ─ 「シリーズ史上最高傑作」との評価も

映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016)の劇場公開から2年が経過した。『ローグ・ワン』は、『スター・ウォーズ』史上初のアナザー・ストーリーであり、『エピソード3/シスの復讐』(2005)と『エピソード4/新たなる希望』(1977)の間に起こった出来事を描く物語。『新たなる希望』のオープニングクロールで描かれた、「デス・スターの設計図を盗んだ」人々についての作品だ。
2016年の公開当時、『スター・ウォーズ』をめぐる状況は――わずか2年前とはいえ――現在とは大きく異なった。前年、2015年には10年の沈黙を破る実写映画の新作『フォースの覚醒』が登場。ディズニー傘下のルーカスフィルムによって、シリーズが劇的な再起動を遂げた“直後”だったのだ。その状況下にあって、次に放たれるシリーズの新機軸が「『新たなる希望』に直結する前日譚」であるという趣向は実に気が利いていた。
公開までには製作トラブルも伝えられた本作だったが、それでも『ローグ・ワン』の公開直前、そして公開直後、『スター・ウォーズ』ファンはこの新作映画に熱狂したのである。当時の様子とともに、今もなお「スター・ウォーズ最高傑作」とすら語られる作品への評価を整理してみたい。

28分間の試写会
2016年12月16日の劇場公開に先がけて、同年12月3日(米国時間)、『ローグ・ワン』の“28分間の”試写会がメディア関係者を対象に行われていた。本作を手がけたギャレス・エドワーズ監督は全編の上映を望んだというが、秘密主義で知られるルーカスフィルムは、あえて133分中28分のみを見せるという戦略に打って出た。しかし、この作戦は思いのほか大きな反響を呼ぶことになる。
Just saw 28 minutes of ROGUE ONE at Skywalker Ranch. Honestly looks fantastic. Massive scope. Multiple world’s. Huge action. Fuck yes.
— Steven Weintraub (@colliderfrosty) 2016年12月3日
With all the talk of ROGUE ONE reshoots and troubled production…Doesn’t matter…footage was really awesome and can’t wait to see more
— Steven Weintraub (@colliderfrosty) 2016年12月3日
スティーヴン・ワインストローブ氏(Collider)
「正直に言って、素晴らしいルックでした。とても広い視野、いくつも登場する世界、すさまじいアクション。とてもよかった。再撮影や製作のトラブルといった話題は問題になりません。本当に素晴らしい映像で、もっと観るのが楽しみです。」
Saw 28 minutes of #RogueOne. So far, so very good. Gritty as hell. K-2SO is hilarious. And the emotion is going to be strong with this one.
— Kevin Polowy (@djkevlar) 2016年12月3日
ケヴィン・ポロウィ氏(Yahoo!)
「今のところ、とても良いです。非常に骨太で、K-2SOは楽しい。さらに感情が揺さぶられることになるでしょう。」
We just saw 28 minutes of sneak peek footage of #RogueOne at Skywalker Ranch! Fans will find plenty that is familiar and fresh.
— IMDb (@IMDb) 2016年12月3日
IMDb(インターネット・ムービー・データベース)
「懐かしくて新しい。ファンのみなさんは満足することでしょう。」
Rogue One first impressions – very Star Wars and very un-Star Wars at the same time. Loved Jyn. Surprised by Cassian. No SW logo in intro.