『ランニング・マン』興行不振の裏側、公開直前に宣伝部門を「丸ごと解雇」 ─ グレン・パウエルがパラマウントの混乱明かす

グレン・パウエル主演、エドガー・ライト監督による映画『ランニング・マン』(2025)は、製作費1億1,000万ドルの大作ながら、世界興行収入は約6,856万ドルと振るわなかった。その背景には、配給元パラマウント・ピクチャーズの組織再編による宣伝体制の混乱があったという。パウエル本人が明かしている。
米Esquireのインタビューでパウエルは、2025年11月の米国公開を前に、パラマウントが大規模な人員削減に踏み切っていたことを振り返った。
「合併の真っ最中で、僕たちの映画が公開される1カ月前に、マーケティング部門を丸ごと解雇してしまったんです。」
パラマウントは2025年8月、スカイダンス・メディアとの合併によって新体制に移行。デヴィッド・エリソンCEOのもと、『トップガン』や『スター・トレック』などの人気シリーズを重視する方針が示された一方、組織再編に伴う大規模なリストラも進められていた。
実際、パラマウントが約1,000人の従業員を解雇し、さらに約1,000人の削減を予定しているとの報道は当時、米TheWrapも伝えている。エリソンCEOは社内向けの声明で、組織内で重複する役職や、新たな経営方針に合致しない職務を整理するためだと説明していた。これは『ランニング・マン』の米国公開日である11月14日の、わずか約2週間前にあたる。
『ランニング・マン』は、スティーヴン・キングの小説を原作に、主人公ベン・リチャーズが命懸けのデスゲームに挑む姿を描いたSFアクション大作。『トップガン マーヴェリック』(2022)や『ツイスターズ』(2024)で人気を高めたパウエルが主演し、『ベイビー・ドライバー』(2017)のライトが監督を務めた。
製作費は1億1,000万ドル。北米オープニング週末興行収入は約1,650万ドルにとどまり、世界累計興行収入は約6,856万ドルと、製作費を大きく下回った。
パウエルにとって、本作は撮影そのものも過酷だった。劇中のアクションで手の腱を損傷し、感染症によって緊急手術を受けながらも、翌日には現場に復帰していたという。「あの映画を終えたとき、肉体的にも精神的にもボロボロでした」と振り返った。
『ランニング・マン』に続いて主演した『大富豪になるための正しい殺し方』も本国では興行的に苦戦。パウエルは、立て続けに映画へ出演する自身のペースについて見直す必要性を感じたという。
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Source:Esquire, TheWrap, The Numbers





























