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DC映画「暗すぎて若者層を失った」ベン・アフレック後悔 ─ 「大人向けか、子どもにもオープンにするか、いまだにDCの問題だ」

バットマンvsスーパーマン:ジャスティスの誕生
© Warner Bros. 写真:ゼータイメージ

DC映画『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)などでバットマン役を演じたベン・アフレックが、DCのスーパーヒーロー映画が抱えるジレンマについて語った。「大人向けか、子ども向けか」という作風の問題だ。米Varietyのインタビューで、自身の出演経験を振り返りながら持論を展開している。

アフレックは『バットマン vs スーパーマン』への出演について、「本当に楽しかった」と回顧。一方、続く『ジャスティス・リーグ』(2017)には複雑な思いを抱いているようだ。

「『ジャスティス・リーグ』にはいろいろな問題があって、正直なところ、あまり楽しくありませんでした。ザック(・スナイダー)が、自分の思い描いた映画を世に出せたことは嬉しかったですね。それは報われた気持ちになりました。ただ、“映画が少し暗すぎたり、怖すぎたりして、若い観客の一部を失ってしまった”という認識もあったんです。」

『ジャスティス・リーグ』は製作途中でスナイダー監督が離脱し、ジョス・ウェドンが再撮影などを担当。当時からスタジオ側が作品を明るいトーンに修正しようとしていたことが伝えられていた。2021年には、スナイダー監督が当初構想したバージョンを完成させた『ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット』が発表されている。

アフレックは2025年の米GQのインタビューでも、当時の問題を率直に語っていた。『バットマン vs スーパーマン』では、年老いて傷ついたブルース・ウェインを描くことを目指したものの、結果的に「大人向けすぎた」と分析。自分の息子でさえ怖がって鑑賞できず、「これはまずいぞ」と感じたという。そして、その路線を続けたい作り手と、若い観客を取り戻したいスタジオとの間に対立が生じたと振り返っていた。

今回のインタビューでは、こうした経験をDC作品全体の課題と結びつけている。

「これはずっと続いている問題のように思いますし、僕にも答えはわかりません。『ジョーカー』のように徹底してR指定の作品にするのか。それとも、『デッドプール&ウルヴァリン』のような例外を除けば、幅広い観客に向けて作っているマーベルのようにするのか。」

アフレックは、DCキャラクターの特徴を考えるうえで、コミック作家フランク・ミラーの功績にも言及した。ミラーの代表作『バットマン:ダークナイト・リターンズ』は、引退したバットマンの復活を描く重厚なコミックで、『バットマン vs スーパーマン』にも影響を与えた作品だ。

「DCのキャラクターについて興味深いのは、フランク・ミラーが残した影響です。“大人向けのバージョンにするのか、それとも子どもたちにも開かれたものにするのか”という緊張関係が、より強く存在しているように思います。どっちつかずの中途半端なものになってしまう危険もある。DCは今もその問題に向き合っているところなんです。」

対照的に、アフレックが高く評価したのが、マーベル・スタジオを率いるケヴィン・ファイギの手腕だ。

「ただ、これだけは言わせてください。ケヴィン・ファイギはある種の天才です。“観客が求めているのはこれだ”と言って、それを的中させられるプロデューサーなんて、彼以外に世界中のどこを探しても思い当たりません。」

DC映画で自ら経験した作風と観客層のすれ違い。アフレックはその難しさを認めつつ、観客の求めるものを見極めてきたファイギの手腕に最大級の賛辞を送っている。

Source:Variety, GQ

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Joe Kishi

THE RIVER編集部。ハリウッド大作からインディー作品、アニメーションまで幅広くカバー。魂を揺さぶる瞬間に出会える記事を届けたい。

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