角刈りヘンリー・カヴィル、なぜ?『キングスマン』監督の新作スパイ映画、「あるあるを覆す」

米Appleが手がける新作スパイアクション映画『Argylle(原題)』でヘンリー・カヴィルが演じている主人公のスパイは角刈りだ。メガホンを取ったマシュー・ヴォーン監督によると、カヴィルのヘアスタイルはこれまでのスパイ像を覆す上で重要な要素だったという。
本作は、“スーパースパイ”アーガイルの世界中を駆け巡る冒険を描く1作。『キングスマン』シリーズを手がけたヴォーン監督の次なるスパイ作品とだけあり、大きな注目が集められている。先日公開された予告編からうかがえる通り、クールなだけでなくユーモアもたっぷり詰まった演出はヴォーン監督ならではのスタイル。米Vanity Fairでは、「スパイ映画あるあるを覆します」と監督も意気込んでいる。
そこで意識されたことの一つが、ヘンリー・カヴィル演じるスパイの風貌。綺麗に整った角刈りはトレードマークと言えそうだが、このヘアスタイルは既成のスパイ像に反旗を翻すヴォーン監督のこだわりだという。
「決まった髪型で最高に仕立てられたスーツ姿のハンサムなスパイには、やましい思いがしてしまいます。現実のスパイがそのような見た目だったら、愚かな行為です。その空間で注目を集めてしまうわけですから。良いスパイというのは、スパイだと思われない人です。この映画ではそういうことを描いています。」
ここでヴォーン監督は、『007』3代目ジェームズ・ボンド俳優のロジャー・ムーアがボンドを揶揄した有名な言葉を引用。「“部屋に入ったら、みんなが名前を知っていて、飲みたい酒まで分かるって、どんなスパイだよ。馬鹿げている”。ロジャー・ムーアはこう言っていましたね」。これを踏まえながら、「こうしたお決まりのものを楽しくぶち壊しました」と改めて作品の斬新性を強調した。
『Argylle』には、カヴィルのほか『ジュラシック・ワールド』シリーズのブライス・ダラス・ハワードや『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』(2021)のジョン・シナ、「ブレイキング・バッド」(2008-2013)のブライアン・クランストン、『アベンジャーズ』シリーズのサミュエル・L・ジャクソンら豪華キャストが集結。2024年2月2日に全米で公開された後、Apple TV+で配信される予定だ。
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Source:Vanity Fair