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「マットはクレイフェイスになりたくなかった」『クレイフェイス』キャストにインタビュー

DCユニバースが送り出す異色のボディホラー映画『クレイフェイス』。バットマンの宿敵として知られるヴィランの誕生を、ひとりの男の悲劇と、肉体が異形へと変貌していく恐怖を通じて描き出す。

主人公は、俳優として成功を掴みかけながら、ある事件によって顔もキャリアも奪われたマット・ヘーゲン(トム・リス・ハリス)。失った人生を取り戻そうと禁断の治療に手を伸ばした彼は、やがて恐ろしい運命に巻き込まれていく……。

本作の特筆すべき点は、恐怖に満ちた怪物の誕生を描きながら、その内側にある人間の悲しみや苦しみを鮮烈に浮かび上がらせていることだ。THE RIVERは、主人公マットを演じたトム・リス・ハリスと、ケイトリン・コー博士役のナオミ・アッキーにインタビューを実施。なぜ観客は怪物となる男にこれほど共感するのか。作品の核心に迫る話から、壮絶なホラーシーンの裏で笑いを堪えるのに必死だったという意外な撮影秘話まで、二人にたっぷりと語ってもらった。

『クレイフェイス』アート制作取材

映画『クレイフェイス』マット・ヘーゲン役トム・リス・ハリス&ケイトリン・コー博士役ナオミ・アッキー 単独インタビュー

──今回の映画、本当に素晴らしかったです!クレイフェイスはバットマンのヴィランですよね。ほかのヴィランの場合、例えばジョーカーやペンギン、リドラー、スケアクロウといったヴィランとしての名前で呼んでいます。でも、クレイフェイスについては、今でも「マット・ヘーゲン」と呼びたくなるんです。それほど彼の物語や人間性、そしてお二人の演技に深く感情移入できたからです。なぜ私たちはマット・ヘーゲンにこれほど強く共感し、同情するのでしょうか? 彼はほかのヴィランと何が違うのだと思いますか?

トム・リス・ハリス: マット自身は、クレイフェイスになりたいなんて思っていないんですよね。自分があんな存在になるなんて、想像もしていなかったと思います。

ナオミ・アッキー: 私もそう思います。彼が最終的にあのような存在へと変わっていく過程には、とても悲劇的なものがあります。

彼が置かれた状況は本当に過酷で、だからこそ、観客も彼に深く感情移入するんだと思います。ある時点で彼の中のスイッチが切り替わり、完全に常軌を逸してしまうまでは、彼の身に起こることの多くが、本人の意思とは関係なく進んでいくんです。

でも、そうですね。そう言っていただけてうれしいです。この映画の核心は、まさにそこにあると思います。

観客は、ひとりの男の姿を追いながら、彼に自分自身のアイデンティティを失わないでほしいと願うんです。彼に心から共感しているからです。それなのに、彼は結局、そのアイデンティティを失ってしまうんですよね。

──トムにお聞きします。大手スタジオが製作する長編映画で、タイトルロールを演じるのは今回が初めてだと思います。今回の役を演じるうえで、俳優として最も重要だったこと、求められたことは何でしょうか?

ハリス: どんな作品に参加するときでも、周囲でどれほど大きなことが起こっていようと、物語をできるだけ親密で、身近なものとして捉えることが大切だと思います。そうすることで、理想的には、観客もその世界に入り込めるようになるんだと思うんです。

それにしても、本当に光栄なことですよ。DCの世界という、文化的にこれほど大きな影響力を持つ、重要な遊び場に自分も参加させてもらえるなんて。

アッキー: 「文化的な遊び場」! 

ハリス: いい表現?(笑)本当に光栄なことですよ。今回の製作過程では、何度も「これって本当に現実なのか?」と、自分の頬をつねりたくなるような瞬間がありました。こうして今、ナオミと一緒にインタビューを受けていることも含めて、本当に幸運だと思っていますし、恵まれていると感じています。

──続いてナオミにお聞きします。劇中には、マット・ヘーゲンの変貌を目の当たりにして、衝撃を受ける場面がありますよね。ああした困惑や恐怖を演じるとき、最も助けになったのは何でしょうか?

アッキー:そうですね……。

ハリス:ティアスティック?(※役者が意図的に涙を流したい時に使用することのある、メンソール入りのスティック)

アッキー:そう、ティアスティック!(笑)ええと、ああいうシーンの撮影は、本当に楽しかったです。とても感情のエネルギーが高い状態で演じられるので。

でも、現場で実際に目の前にあったのは、トムが変な……(笑)、あれ、どんなスーツだったっけ?

ハリス: ウジ虫みたいなスーツね。

アッキー: そう、ウジ虫みたいな、すごく変なスーツを着ていたんです。でも、私はそれを見てものすごく怖がる演技をしなければいけなくて。だから実は、笑わないようにするのが大変だった(笑)。

でも、自分が想像できる限り、最も恐ろしいものを思い浮かべれば、自然と恐怖が湧いてくるんですよ。もちろん、実際にはもう少し複雑なんですけど、簡単に言うとそんな感じですね。

ハリス: ナオミはそういうのが本当にうまいんです!

もう一つの『クレイフェイス』物語

映画『クレイフェイス』は2026年10月30日(金)全国公開。THE RIVER公式YouTubeチャンネルでは、主演のトム・リス・ハリスと共演のナオミ・アッキー、ジェームズ・ワトキンス監督への貴重なインタビュー動画を公開中だ。

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者、運営代表。執筆・編集から企画制作・取材・出演まで。数多くのハリウッドスターに直接インタビューを行なっています。お問い合わせは nakataniアットriverch.jp まで。

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