どうやって覚えたの?『ディスクロージャー・デイ』エミリー・ブラントの神技演技 ─ 「ダジャレじゃないけど、本当にエイリアン」【独自】

スティーヴン・スピルバーグ監督最新作『ディスクロージャー・デイ』で主演を務めるエミリー・ブラントは、劇中で複数の言語を操る難度の高い演技にも挑んでいる。ブラントによれば、そのセリフを自然な会話として成立させるため、数週間にわたる準備を重ねたという。
ブラントが筆者による単独取材で詳しく語った。異なる言語のセリフを意味から理解して覚えたのか、それとも音として習得したのかを尋ねると、ブラントの答えは「両方」だった。
「自分が何を言っているのかは理解しておく必要がありました。脚本家のデヴィッド・コープが英語で書いたセリフを翻訳してもらったので、おかげでマーガレットが何を話しているのかは理解していました。」
そこから発音を覚えていったが、ブラントにとってはいずれも一度も話した経験のない言語。「ダジャレになっちゃうんですが、私にとっては本当に“エイリアン(alien=未知)”の言語だったんです」と笑う。
重要だったのは、外国語を懸命に話しているようには見せないことだった。スピルバーグから与えられた演技上のポイントは、「彼女自身は英語を話しているつもりなんだ」というものだったという。
「だから、今こうして私があなたに話しているのと同じくらい流暢に聞こえなくてはいけない。何かを“披露している”ように話すのではなく、ただ相手に伝えようとしているだけなんです。」
その感覚までたどり着くには「数週間かかりました」とブラント。まず言葉を速く発せられるところまで練習し、さらにそこから感情を乗せていった。
「言語コーチには、怒っているように言ってもらったり、苛立ちながら言ってもらったり、誰かを安心させようと優しく言ってもらったりしました。言ってみれば、私のためにそのセリフを“演じて”もらったんです。そうすることで、言葉に鼓動を持たせたかったんです。」

こうしてマーガレットを作り上げたブラントの演技を、スピルバーグも最大級の言葉で称賛している。
「マーガレットという人物と、とても充実した時間を過ごすことができました。それはエミリーが彼女に、あれほどのリアリティ、自然さ、誠実さを与えてくれたからです。私にとってマーガレットは、デヴィッドと私が脚本に書いた人物を超えて、ひとりの完全な人間になりました。
私と脚本家のデヴィッド・コープが最初に見つけたマーガレットという人物を超えて、エミリーは彼女自身のマーガレットを見つけたんです。そして、そのマーガレットは完全に彼女のものになった」
ブラントの才能と努力を、スピルバーグはこう称賛する。「よく『キャスティングは映画の成功の50%を占める』と言いますよね。でも『ディスクロージャー・デイ』の場合は、エミリーのおかげで75%です」。
さすがのブラントも「ありがとうございます、スティーヴン。75%はちょっと多すぎますけど(笑)」と恐縮したが、スピルバーグは「いや、いい数字だよ(笑)」と譲らなかった。
映画『ディスクロージャー・デイ』は2026年10月1日(木)全国公開。
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