ハリウッド版『スーパーマリオ』なぜ任天堂は『ミニオンズ』チームとタッグを組んだのか?生みの親・宮本茂氏が語る

日本が世界に誇る人気キャラクター・スーパーマリオがハリウッドにてアニメ映画化されるというニュースは、2017年11月に第一報が伝えられるや大きな話題を呼んだ。本作で任天堂がタッグを組むのは、『怪盗グルー』シリーズや『ミニオンズ』(2015)で知られる米イルミネーション・エンターテインメントだ。

なぜ「スーパーマリオ」のハリウッド版アニメ映画をイルミネーションが手がけることになったのか? 任天堂が本作の製作を公式に発表した直後、スーパーマリオの“生みの親”である宮本茂氏が語っている。

怪盗グルーのミニオン大脱走

『怪盗グルーのミニオン大脱走』(2017)より (C) Universal Studios

任天堂とイルミネーションは「つくり方が似ている」

このたび宮本氏がアニメ映画版「スーパーマリオ」について語ったのは、任天堂の経営方針説明会/2018年3月期 第3四半期決算説明会における質疑応答の場面だった。同社ウェブサイトに要旨が掲載されているので、そこから宮本氏の発言をご紹介したい。

スーパーマリオをアニメ映画化することは、同氏によれば「何年も前から検討していたこと」だという。では、どんな経緯でイルミネーションとのタッグに踏み切ることになったのだろうか?

「ゲームをつくることと映画をつくることは似ているから、任天堂も映画をつくれるのではないか」というような話は昔からありましたが、これは全然違うと思います。インタラクティブな(相互に作用する)ものとパッシブな(一方より発信する)メディアというのは、全然違うと考えていましたので、映画をつくるなら映画の専門家につくってほしいと思っていました。そのようなことを考えている中で、いろいろな映画監督さんやプロデューサーさんにお会いしていましたが、テーマパークにおけるアトラクションの展開を⼀緒に進めているユニバーサル・パークス&リゾーツさんからイルミネーションさんをご紹介いただきました。

アニメ映画版「スーパーマリオ」では、任天堂代表取締役フェローである宮本氏と、イルミネーションの創業者にして同社作品のすべてに携わっているクリス・メレダンドリ氏が共同でプロデューサーを務めるという。『怪盗グルー』シリーズや『ペット』(2016)、『SING/シング』(2016)など数々の話題作を放ってきたクリス氏は、以前から宮本氏の仕事ぶりを追いかけていたそうだ。

(クリスさんと)話をした際、私のインタビューなどをよく読んでおられたようで、「つくり方が似ているんだ」とおっしゃられ、どうして同じようなつくり方をしているのかというお話をする中で意気投合して、「じゃあ、⼀緒に何かやろう」という話になりました。話を始めてから2年以上が経ちましたが、やっと発表できる段階になりました。

宮本氏によれば、二人は「「面白いものができなかったらやめよう」というぐらいの感覚で」話を進めているという。すでに脚本の打ち合わせも進んでいるようだが、具体的なスケジュールなどは「もう少しはっきり固まってから」発表されるとのことだ。本作はユニバーサル・ピクチャーズと任天堂の出資によって製作され、配給は全世界でユニバーサルが担当する。

なお2019年5月には、同じく日本の人気ゲーム「ポケットモンスター」を原案とした映画『名探偵ピカチュウ(原題:Detective Pikachu)』が米国公開される予定。こちらは『デッドプール』のライアン・レイノルズがピカチュウ役を務めるほか、日本からは渡辺謙も出演するなど見どころが盛り沢山の予感だが、さて、アニメ映画「スーパーマリオ」はどんな作品になるのだろうか……?

Sources: https://www.nintendo.co.jp/ir/pdf/2018/180203.pdf
Eyecatch Image: CC0 Creative Commons

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THE RIVER編集長。ライター、メディアの運営や映画などのプロモーション企画を行っています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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