「ザ・ボーイズ」最終話で回収されなかった伏線「焦土作戦」、製作者が説明

「ザ・ボーイズ」最終章・シーズン5では、なぜ示唆されていた“焦土作戦”のような破滅的展開が描かれなかったのか?クリエイターのエリック・クリプキが、米Rolling Stoneのインタビューで理由を語っている。
2025年12月に米SNSで公開された「ザ・ボーイズ」シーズン5のポスターには、ホームランダーが焼け野原の地球を見下ろす姿が収められ、「Scorched earth(焦土作戦)」というキャプションが添えられていた。これは、世界を焼き尽くすような破滅的決戦を予感させるものでもあった。

そもそも“scorched earth”という言葉は、シーズン3第1話でホームランダーがブッチャーに語ったセリフに由来するもの。ふたりがいずれ殺し合う運命にあるという文脈で、「焼けた大地(scorched earth)、ショックと畏怖、血と骨、どちらかだけが生き残る」と口にしていたのだ。
フィナーレとなるシーズン5第8話の最終対決では、ブッチャー自身が「ショックと畏怖」「血と骨」という言葉を引用。しかし、「焼けた大地/焦土作戦」だけは実現しなかった。一体なぜなのか?クリプキによれば、すべてを焼き尽くすような「終末世界」を描くことは、そもそも本作の目的ではないからだという。
「毎シーズンやってきたのと同じように、“ザ・ボーイズ”の面々に焦点を当て、現実世界と重なるような世界観を作ろうとしていました。僕は、終末後の世界にはまったく興味がありませんでした。それは最初から選択肢になかったんです。」
クリプキはシーズン5について「テンポの問題であれ、大規模な戦闘シーンの不足であれ、今シーズンを全く楽しめていない人々がいる」と語る一方、終末世界へ導くような壮大なバトルを描かなかったことに「後悔はない」という。「出来栄えに満足しています。幸いなことに、大多数の視聴者も同意してくれたようで、それは非常に心強いものでした」。
ちなみにクリプキは、作中に登場するウイルスについて「目標達成のためなら、本当に“焦土作戦”に出て地球上のすべてを破壊していいのか?という問いを象徴するものだった」と語っている。「もしそのウイルスが放出されれば、多くの人々を巻き込む凄惨な大虐殺になるでしょう。だから実際には放出できません」。その代わり、世界を犠牲にせずに済む、ソルジャー・ボーイの“衝撃波”が切り札になったようだ。
「ザ・ボーイズ」シーズン5はPrime Videoで配信中。
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Source:Rolling Stone



























