Menu
(0)

Search

ベネディクト・カンバーバッチ『モーリタニアン 黒塗りの記録』公開決定 ─ 世界同時多発テロから20年、アメリカの闇が今明かされる

モーリタニアン 黒塗りの記録
© 2020 EROS INTERNATIONAL, PLC. ALL RIGHTS RESERVED.

ベネディクト・カンバーバッチジョディ・フォスター共演、ゴールデングローブ賞にて俳優部門2部門で候補入りを果たした話題作『The Mauritanian(原題)』が、『モーリタニアン 黒塗りの記録』という邦題として、2021年10月29日(金)より日本公開されることが決定した。あわせて、ポスタービジュアルと場面写真も到着している。

『ラストキング・オブ・スコットランド』(2006)などのケヴィン・マクドナルドが監督を務めた本作は、モハメドゥ・ウルド・スラヒの手記、『グアンタナモ収容所 地獄からの手記』(河出書房新社刊)に基づいた物語。2005年、弁護士のナンシー・ホランダー(ジョディ・フォスター)は、アフリカのモーリタニア出身のモハメドゥ・スラヒ(タハール・ラヒム)の弁護を引き受ける。9.11の首謀者のひとりとして拘束されたが、裁判は一度も開かれていない。キューバのグアンタナモ収容所で地獄のような投獄生活を何年も送っていた。

「不当な拘禁」だとして、ナンシーはアメリカ合衆国を訴える。時を同じくして、テロへの“正義の鉄槌”を望む政府から米軍に、モハメドゥを死刑判決に処せとの命が下り、スチュアート中佐(ベネディクト・カンバーバッチ)が起訴を担当する。真相を明らかにして闘うべく、両側から綿密な調査が始まる。モハメドゥから届く手紙による“証言”の予測不能な展開に引き込まれていくナンシー。ところが、再三の開示請求でようやく政府から届いた機密書類には、愕然とする供述が記されていた。

モーリタニアン 黒塗りの記録
© 2020 EROS INTERNATIONAL, PLC. ALL RIGHTS RESERVED.

製作も兼任したカンバーバッチは、モハメドゥの手記を読んで惚れ込み、「これは映画化すべきだ。誰が映画化権を持っているのか調べなければいけない」と急ぎ獲得に動いた。また、実在の弁護士を演じたフォスターは、手記のことも彼の物語のことも依頼を受ける以前から知っており、グアンタナモや当時そこで起きたことについて多くの疑問を抱いていたという。

「私が生きている時代のことなのに、なぜかそうした疑問に対する答えを私は一切知らなかった。まったく何も知らないということに我ながら驚いた。私たちの誰もが9.11の出来事にものすごい衝撃を受けたために、アメリカ中に恐怖心があふれていた。そのせいで誰が抑留されているのかについては、ほとんど考えていなかったのだと思う」。

モハメドゥ本人を演じたラヒムは、「初めて脚本を読んだときには泣きましたよ。素晴らしいストーリーでした。彼はヒーローだ。ひとりの俳優として、そしてひとりの人間として、僕は、このストーリーは語られるべきだと思いました」と語っている。世界同時多発テロから20年。アメリカの闇が今、明かされる。

モーリタニアン 黒塗りの記録
© 2020 EROS INTERNATIONAL, PLC. ALL RIGHTS RESERVED.

『モーリタニアン 黒塗りの記録』は2021年10月29日(金)、TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー。

Writer

アバター画像
THE RIVER編集部THE RIVER

THE RIVER編集部スタッフが選りすぐりの情報をお届けします。お問い合わせは info@theriver.jp まで。

Ranking

Daily

Weekly

Monthly