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削除された『Michael/マイケル』第3幕、マイケル役が心境 ─ 「受け入れなければならないこと」

Michael/マイケル
Glen Wilson / Courtesy of Lionsgate

マイケル・ジャクソンの伝記映画『Michael/マイケル』(2026)は、当初撮影された第3幕が法的な事情から削除され、大規模な再撮影を経て完成したことで知られる。この製作過程について、主演のジャファー・ジャクソンが、撮影済みの演技が使われなかったことへの心境を明かした。

米Varietyのポッドキャスト番組「Awards Circuit」のインタビューで語った。ジャファーは、完成版に残らなかった演技も含め、撮影の経験が自身を俳優として成長させてくれたと前向きに振り返っている。

『Michael/マイケル』は当初、1993年に浮上したマイケルへの児童性的虐待疑惑を第3幕で扱う構成だった。しかし、告発者ジョーダン・チャンドラーとの過去の示談契約に、本人や訴訟を映画で描写・言及できない条項が存在することが撮影後に判明。第3幕の脚本は書き直され、22日間にわたる追加撮影が実施された。結果として完成版は1988年の「Bad」ワールド・ツアーで幕を閉じ、性的虐待疑惑には踏み込まない作品となった。

この製作上のトラブルと疑惑の扱いは公開前後に議論を呼んだが、実際に削除された場面を演じたジャファー本人は、どう受け止めていたのか。

「ものすごく大規模な撮影でした。ほかの俳優たちからも、撮影したものの完成版には使われない映像がどれだけ多いか、いろいろな話を聞いていました。編集室では、特定の演技やテイクを探しながらシーンを見直していくわけですし、物事は絶えず変わっていきます。だから、撮影したものがすべて完成版に入るわけではないことは、最初から理解していました。」

そのうえで、カットされた場面での経験にも意味があったと強調する。

「僕にとっては本当に実りの多い経験でした。使われなかった場面であっても、そこで得られた経験が僕をより良い俳優にしてくれたからです。これから別の作品に出演しても、きっと同じようなことが何度もあると思います。『あの演技は残してほしかった』と思っても、実際には使われないことがある。それは映画を作るうえで受け入れなければならないことなんです。」

Michael/マイケル
(R), TM & (C) 2026 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.

ジャファーは、削除された第3幕の具体的な内容や、製作上の判断については踏み込まず、あくまで俳優としての経験に焦点を当てた。『Michael/マイケル』は彼にとって初の長編映画出演作であり、主演作でもある。完成版には残らなかった演技も、そのキャリアにおいて無駄ではなかったというわけだ。

そんな『Michael/マイケル』は、公開後に全世界興行収入10億ドルを突破し、伝記映画史上最高の興行収入を記録した。実はジャファー自身、撮影が始まる約2年前に達成したい目標を書き出しており、そのひとつが『ボヘミアン・ラプソディ』(2018)の興行成績を上回り、10億ドルの大台を突破することだったという。

見事に目標が実現した際には、アントワーン・フークア監督やプロデューサーのグレアム・キングと喜びを分かち合った。ジャファーは「とても感情が込み上げました」と振り返り、「マイケルがどれほど誇りに思ってくれただろうかと考えたんです。彼は多くの記録を破りたいと願っていた人でしたから」と語っている。

家族からの反響も格別だったようだ。実父であり、マイケルの兄でもあるジャーメイン・ジャクソンは、ベルリンでのプレミア上映で初めて本作を鑑賞。ジャファーによれば、ジャーメインは映画を観て涙を流し、後に電話で、息子が亡き弟を演じる姿について、何度も見分けがつかなくなるほどだったと伝えたという。ジャファーは、この言葉を家族から受け取った何よりの評価として受け止めている。

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また、アカデミー賞主演男優賞の候補として名前が取り沙汰されていることについては、光栄に感じているとしながらも、あまりの展開の速さに現実離れした感覚があると説明。今後もさまざまな役柄に挑戦し、俳優として成長していきたいとの意欲を示した。

一方、『Michael/マイケル』の続編は2026年末から2027年初頭の撮影開始を目指しており、2027年末から2028年初頭の公開が見込まれている。ジャファーは今回、続編について具体的な日程はまだ知らされていないとしつつ、いつでも復帰する準備はできていると強調した。スケジュールも空いているという。

第1作で使われなかった撮影映像の一部は、続編で活用される予定だ。ただし、法的な事情で削除された第3幕の映像もそこに含まれるかどうかは明らかになっていない。

映画『Michael/マイケル』は日本でも大ヒット上映中。2026年10月30日(金)からは日本語吹替版が全国225館で上映される。

Source:Variety, Puck

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Joe Kishi

THE RIVER編集部。ハリウッド大作からインディー作品、アニメーションまで幅広くカバー。魂を揺さぶる瞬間に出会える記事を届けたい。

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