『Michael/マイケル』GG賞ミュージカル・コメディ部門ノミネート却下、歌が物語を進めているわけではないとして ─ ドラマ部門に切り替えか

マイケル・ジャクソンの伝記映画『Michael/マイケル』(2026)が、2027年のゴールデングローブ賞でミュージカル・コメディ部門への出品を認められなかったことがわかった。米配給のライオンズゲートが同部門への出品を申請していたが、賞の選考委員会が却下したという。米Gold Derbyなどが報じた。
ゴールデングローブ賞では、映画の作品賞と主演男優・女優賞が「ドラマ部門」と「ミュージカル・コメディ部門」に分かれている。今回の判断が覆らなければ、『Michael/マイケル』はドラマ部門での出品となり、主演のジャファー・ジャクソンもドラマ部門の主演男優賞を目指すことになる。
なぜ、世界的なポップスターの生涯を描き、数々の名曲やパフォーマンスが登場する『Michael/マイケル』が、ミュージカル映画として認められなかったのか。
ゴールデングローブ賞の公式規定では、ミュージカル映画について、歌がセリフとともに物語を進展させるために使用される作品と定義している。単に劇中で音楽が披露されるだけでは、ミュージカルとは認められないというわけだ。
報道によると、選考委員会は『Michael/マイケル』の音楽パフォーマンスが、この基準を十分に満たしていないと判断した。ジャファーが叔父マイケルのヒット曲やダンスを再現していても、それらは物語を進展させるためのミュージカル表現というより、実際のステージパフォーマンスを再現したものとみなされたようだ。
もっとも、音楽伝記映画がミュージカル・コメディ部門で評価された前例はある。レイ・チャールズの伝記映画『Ray/レイ』(2004)ではジェイミー・フォックスが同部門の主演男優賞を受賞。ジョニー・キャッシュの生涯を描いた『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』(2005)は、作品賞と主演男優・女優賞の3部門を制している。
その後は音楽伝記映画のジャンル区分が厳格化。『ボヘミアン・ラプソディ』(2018)や『エルヴィス』(2022)、『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』(2024)といった作品はいずれもドラマ部門で出品されている。特に『ボヘミアン・ラプソディ』は、2019年のゴールデングローブ賞でドラマ部門の作品賞と主演男優賞を受賞した。
『Michael/マイケル』を手がけたのも、『ボヘミアン・ラプソディ』のプロデューサーであるグレアム・キングだ。キングは以前、インタビューで「私は、アーティストを人間として描くことが好きなんです」と語っていた。『Michael/マイケル』でも、圧巻のステージパフォーマンスだけでなく、その裏側にある家族との関係や、ひとりの人間としての葛藤が描かれている。
第84回ゴールデングローブ賞のノミネートは2026年12月7日に発表され、授賞式は2027年1月10日に開催される予定だ。『Michael/マイケル』がドラマ部門での出品となれば、ジャファー・ジャクソンがどのような評価を受けるのかも焦点となる。
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Source:Gold Derby, Variety, Golden Globes































