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ブラッド・ピット、『ワンハリ』撮影でタランティーノ監督に怒られ ─ アドリブ対応できずカメラを止めたら「干されるぞ」

クエンティン・タランティーノの現場では、たとえ相手がブラッド・ピットであっても、勝手にカメラを止めることは許されない。

映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(2019)で、スパーン牧場の所有者ジョージ・スパーン役を演じたブルース・ダーンが、撮影中に起きた緊迫の一幕を振り返っている。米Peopleのインタビューで明かしたものだ。

問題の場面は、ブラッド・ピット演じるクリフ・ブースが牧場を訪れ、かつての知人ジョージ・スパーンの様子を確かめに行くシーン。劇中では、寝室にいるジョージをクリフが起こすことになる。

ジョージはブランケットにくるまって寝ており、クリフは彼を強引に起こす。ジョージは寝ぼけた様子で、ぼんやりと「何事だ?」と漏らす。

実はこの「何事だ?」というセリフ、ダーンがアドリブで口にしたものだったという。ダーンがそのままピットを見つめていると、ピットが自らカメラを止めるよう指示したそうだ。

しかし、これを快く思わなかったのが、監督であるタランティーノ。真顔になって、「ブラッド、今何をした?」と言ったという。

ピットが「いや、カメラを止めました」と答えると、タランティーノはこのように捲し立てた。「二度とカメラを止めるな。次やったら、君はこの業界から干されるぞ。それは僕の領域だ。演技を止めるな」。

あの大スター、ブラッド・ピットに対して「業界から干されるぞ」と言い放ったタランティーノ。監督である自分以外が現場をコントロールすることは、相手が誰であっても許せなかったのだろう。あるいは、現場での即興によって新たな演技が引き出されることを期待したところだったのかもしれない。

タランティーノのマジ注意にピットもすっかり気圧されたのか、「いや、脚本にないセリフだったので……」と言うのがやっとだったという。

そのままシーンは撮影を続行。結局、ダーンはそのダイアログの後半でも「俺はお前を知らん。だが、とても嬉しい。俺を訪ねてくれた。悪いが、また寝たい」というセリフでさらにアドリブを加えた。ピットが演じたクリフは、その言葉をほんのりと微笑みながら黙って聞いている。

どうやら気まずい一幕はあったものの、タランティーノはピットが演じたクリフ・ブースを特に気に入っているようだ。『ワンハリ』より後の時代のハリウッドを舞台に、クリフの新たな冒険を描く新作映画を準備中。監督は『ファイト・クラブ』(1999)『セブン』(1995)などでピットとタッグを組んだ巨匠デヴィッド・フィンチャーに託し、2026年11月25日より世界のIMAX劇場で2週間限定上映する

Source:People

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者、運営代表。執筆・編集から企画制作・取材・出演まで。数多くのハリウッドスターに直接インタビューを行なっています。お問い合わせは nakataniアットriverch.jp まで。

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