『パイレーツ・オブ・カリビアン』の黒ひげは史実と異なる?海賊専門家がガチ批評
ジョニー・デップ主演『パイレーツ・オブ・カリビアン』ではダークなヴィランたちが物語を盛り上げたが、中でも第4作『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』(2011)では史上最恐の海賊、黒ひげ/エドワード・ティーチが遂に登場。前作のヴィラン、デイヴィ・ジョーンズ役にも検討されていたイアン・マクシェーンが演じた。
しかし、一人の海賊専門家によれば、マクシェーンが演じたこの黒ひげは、史実とはかなり異なるものだという。米歴史番組History Hitは、「海賊の専門家がハリウッド映画に出てくる有名な海賊たちをレビュー」と題したYouTubeを公開。そこでは、コメディアンとしても活動している歴史家のイッジ・ローレンスが、忖度なしのガチ批評を行っている。
動画内、ローレンスからは『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』のヴィラン、黒ひげにする指摘が目立つ。本編を鑑賞しながらコメントしていく形式の映像内で、まずローレンスは黒ひげの年齢に着目した。「彼が死んだのは38歳でした。酷なことにイアン・マクシェーン版の黒ひげは、かなり年齢が上ですね(笑)」。
一方、正しい描写もあるようで、「彼の髭は良い感じに編み込まれていて、これは合ってます。黒い服を着ているのも正確です」とローレンス。ところが、再び指摘が入る。「彼は周りを出来るだけ怖がらせる為に4つのピストルを腰に据えていたでしょうし、赤いリボンを顎ひげに巻いていたでしょうね」。
また、黒ひげの性格についてもローレンスは言及。「(実際の)黒ひげが名を挙げた要因は、クルーたちにとって良きリーダーだったからです。クルーに対して敬意を払っていたので、クルーたちも彼のために喜んで死んでいったんです」。
専門家ならではの細かな着眼ポイントだが、他にもローレンスは「黒ひげの剣は偽物みたいです」「海賊たちが蜘蛛の巣に引っかかったハエに見えるのも違う」「アン女王の復讐号にバルコニーは二つもない」と黒ひげ以外の箇所も次々に指摘。「この黒ひげ描写はベストとは言えませんね」と辛口評価を与えた。
ちなみに黒ひげといえば、日本の大人気漫画「ONE PIECE」にも同名のキャラクターが存在する。ローレンスが「ONE PIECE」版黒ひげを見たら、何と言うだろうか。
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