最近の海外ドラマ、新シーズンまで待たされすぎ?「12か月」から「21か月」へ急増と英調査で判明

好きな海外ドラマの新シーズンがなかなかリリースされない──そんなもどかしさを感じたことはないだろうか。イギリスの調査では、ドラマのシーズンごとの間隔が過去5年で急増していることが明らかになった。米Deadlineが伝えている。
英Ampere Analysisの調査によると、主要プラットフォームにおけるドラマシリーズ(脚本のあるオリジナルシリーズ)のシーズン間の平均間隔は、2020年の「12か月」から、2025年には「21か月」へとほぼ倍増していた。
同社はこの傾向を「ストレンジャー・シングス効果」と呼称。Netflixの大ヒットドラマ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」を中心に、“新シーズンまでの長い空白期間”と“大規模なマーケティング”が定着したからだという。Netflix「ウェンズデー」やApple TV「セヴェランス」も同様の例として挙げられている。
ひと昔前は、ドラマの新シーズンは毎年リリースされるのが一般的だった。実際、10年前のシーズン間隔はわずか「10か月」だったが、徐々に長期化が進み、新型コロナウイルスのパンデミックが発生した2020年に「12ヶ月」から「16ヶ月」へと増加。2023年~2024年のハリウッド脚本家・俳優ストライキの影響で、さらに「17ヶ月」から「21ヶ月」へと大きく伸びた。2025年には初めて「21ヶ月」で横ばいとなったという。
この「ストレンジャー・シングス効果」は有効な戦略であると同社は分析している。なぜなら、シーズン間隔が30か月を超えるシリーズほど、新シーズンのリリース月に最も高いエンゲージメントを得ているからだ。たとえば「ストレンジャー・シングス」シーズン5(最終シーズン)の配信を控えた2025年下半期には、シリーズ全体の視聴数が約300%増加。特にシーズン1の視聴が伸びたことから、新規視聴者の流入や既存ファンによる再視聴が進んだものとみられている。
一方、プラットフォーム側にとってはリスクもある。米国で行われた調査では、参加者の54%が「利用頻度が低ければサービスを解約する可能性が高い」と回答。長い空白期間は「期待感を高める一方、人気シリーズの再開までサブスクリプションを解約される」可能性もあるため、「大作の制作スケジュールと安定したコンテンツ供給のバランスを取る必要がある」と指摘されている。
ちなみに「ストレンジャー・シングス効果」が広がる一方、年1ペースの維持を重視するシリーズも重宝されつつある。たとえば「デアデビル:ボーン・アゲイン」や「一流シェフのファミリーレストラン」「窓際のスパイ」などがそうだ。実写版「ONE PIECE」は、シーズン1(2023)からシーズン2(2025)まで約2年半の間隔が空いたものの、シーズン3は2027年の配信を目標に制作中。今後、この傾向がどう変化していくのか注目したい。
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Source:Deadline


























