Menu
(0)

Search

フランソワ・オゾン監督最新作『Summer of 85』公開決定 ─ エモーショナルなティザー映像も到着

Summer of 85
© 2020-MANDARIN PRODUCTION-FOZ-France 2 CINÉMA–PLAYTIME PRODUCTION-SCOPE PICTURES

カンヌ・ベルリン・ヴェネツィアといった世界三大映画祭の常連にして、世界中から新作を待ち望まれるフランソワ・オゾン。そんな巨匠監督による最新作『Summer of 85』が英題のままで、2021年8月20日(金)より全国公開されることが決定した。あわせて、ノスタルジックでエモーショナルなティザー映像も到着している。

本作の原作は、オゾン監督自身が17歳の時に出会い深く影響を受けたという、エイダン・チェンバーズの小説『おれの墓で踊れ』(徳間書店)。描かれるのは、運命的な出会いを果たした美しき少年たちの、初めての恋と永遠の別れ。原作小説に感銘を受けた10代当時の感情を投影しながら、少年たちの忘れられないひと夏の恋物語を鮮やかに映し出される。これまでにオゾン監督が描いてきた過激な恋愛描写は封印し、爽やかで瑞々しい極上の恋愛映画が誕生した。

ノスタルジックで色鮮やかな映像美と、80年代の音楽で彩られた、少年たちの美しくも儚い夏のひと時を、普遍的な思春期の初恋の形として描き出した本作は、世界の名だたる映画祭で高い評価を獲得。カンヌ国際映画祭で選出、ローマ国際映画祭で観客賞を受賞、セザール賞では作品賞や監督賞など12部門にノミネートされ、多くの映画人や観客を魅了している。

公開された映像では、THE CURE「In Between Days」を聴きながら、憂いを帯びた表情でダヴィド(バンジャマン・ヴォワザン)との初めての恋を思い出すアレックス(フェリックス・ルフェーヴル)の哀愁漂う姿が映し出されている。ダヴィドがアレックスにとってこの夏のすべてだったと感じさせる幸せな瞬間、悔やんでも悔やみきれない嫉妬に狂い、彼に対し憎悪を浮かべた瞬間。狂おしいほど愛した彼の存在を確かめれば確かめるほど、言葉にならない感情が溢れ出す映像となっている。

最後には彼への想いを押し込めるように静かに目を閉じ、そっとその存在を心に刻んでいるようにも感じられる。またフィルムで撮影された映像は、アレックスとダヴィドの存在を体温が伝わるほど艶めかしく映し出し、アレックスの抑えられない初恋の衝動と、ダヴィドの眩暈がしそうなほどの熱い面影が胸に残る。

Summer of 85
© 2020-MANDARIN PRODUCTION-FOZ-France 2 CINÉMA–PLAYTIME PRODUCTION-SCOPE PICTURES

セーリングを楽しもうとヨットで一人沖に出た16歳のアレックス。突然の嵐に見舞われ転覆した彼を救助したのは、18歳のダヴィド。ふたるは急速に惹かれ合い、友情を超えやがて恋愛感情で結ばれる。アレックスにとってはこれが初めての恋だった。互いに深く想い合う中、ダヴィドの提案で「どちらかが先に死んだら、残された方はその墓の上で踊る」という誓いを立てる。しかし、ダヴィドの不慮の事故によって恋焦がれた日々は突如終わりを迎える。悲しみと絶望に暮れ、生きる希望を失ったアレックスを突き動かしたのは、ダヴィドとあの夜に交わした誓いだった……。

映画『Summer of 85』は2021年8月20日(金)、新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマほか 全国順次公開。

Writer

アバター画像
THE RIVER編集部THE RIVER

THE RIVER編集部スタッフが選りすぐりの情報をお届けします。お問い合わせは info@theriver.jp まで。

Tags

Ranking

Daily

Weekly

Monthly