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395億円の赤字?『DIGGER/ディガー』、「公開前から潰された」と出演者「もう叩かないで」

DIGGER/ディガー
(C) 2026 WBEI and Legendary

トム・クルーズ主演の映画『DIGGER/ディガー』(2026)の興行不振をめぐり、共演者のジョン・グッドマンが「公開前に潰された」と胸中を明かした。批評家による厳しい評価が観客を遠ざけたと考えている一方、作品への誇りは失っておらず、「長く残る映画」になると信じているという。

グッドマンは、2026年11月2日配信のポッドキャスト「Happy Sad Confused」に出演。『DIGGER/ディガー』が受けた批評や興行成績について率直に語った。

「話題にはなっていますよね。傷つきましたよ。公開する前から、もう潰されてしまったようなものです。『この映画は5ドルしか稼げない』なんて見出しが出れば、人々にとっては観に行かない理由になってしまいますから。」

本作は公開前から批評家の評価が真っ二つに割れ、配給のワーナー・ブラザースも否定的な評価をあえて宣伝に取り入れ、「自分で決めろ」と観客に呼びかける異例のプロモーションを展開していた。しかし、北米での公開初週末の興行収入は約800万ドルと低調なスタートに。世界興収は約4,900万ドルにとどまっている。損失は2億5,000万ドル(およそ395億円)前後と見積もられ、これはハリウッド史上最大級の赤字記録となる。

グッドマン自身、批評家の反応を気にしてしまうことも認めている。かつては今ほど影響を受けなかったというが、年齢を重ねたことで心境が変わったのかもしれないと、自嘲気味に語った。

「正直に言うと、気にしてしまうんです。昔はもう少し平気だったんですけどね。年を取って情けなくなったのか、『もう叩かないでくれ!』という気持ちになってしまう。この映画には本当にたくさんのものを注ぎ込みましたから。今はもう乗り越えましたし、出演できたことを誇りに思っています。」

もっとも、世間の厳しい反応によって、作品そのものへの思いが揺らいだわけではない。

「私はこの映画を誇りに思っています。撮影は本当に楽しかった。人生の良い6カ月間でした。これは非常に大胆な挑戦です。この先も長く残る作品になると思います。」

その根拠としてグッドマンが挙げたのは、自身が出演してきたコーエン兄弟の作品だ。『バートン・フィンク』(1991)や『ビッグ・リボウスキ』(1998)は、公開当初から興行的な大成功を収めたわけではないものの、後年に評価を確立している。

「コーエン兄弟と一緒にやった作品は、どれも最初は興行的に振るわなかったと思います。だから何だっていうんでしょう。今でも街で『バートン・フィンク』や『ビッグ・リボウスキ』の話をしに来てくれる人たちがいるんですから。」

興味深いことに、『DIGGER/ディガー』が長く残る作品になるという考えは、イニャリトゥ監督とも一致している。監督は10月に行われたTHE RIVERの単独インタビューで、「映画は残ります。あなたも私もいつか死ぬ。でも映画は残る」と語り、公開直後の興行収入や批評だけで映画の価値を判断することに疑問を呈していた。

そのほか監督は、映画を観てもいない人が他人の評価を通じて強固な意見を持ってしまう現象を問題視。「まずは自分自身で体験しなければいけない」と訴えている。グッドマンが懸念する、公開前の評判によって観客が鑑賞を避けてしまうという問題にも通じる発言だ。

主演のクルーズもまた、公開に先がけて「公開週末のことを考えて映画を作ったことはない」と語り、一時的なヒットよりも長く人々に受け継がれる映画を作りたいとの思いを明かしていた。

公開直後の評価や興行成績では苦戦した『DIGGER/ディガー』だが、監督、主演俳優、共演者がそろって信じているのは、映画の価値は時間の経過によって変わり得るということ。グッドマンが引き合いに出したコーエン兄弟作品のように、後年になって再評価される日が訪れるのだろうか。

『DIGGER/ディガー』は、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(2014)のアレハンドロ・G・イニャリトゥ監督によるブラックコメディ。クルーズが演じるのは、自らの欲深い行動によって地球滅亡の危機を招き、その事態を収拾しようとする傲慢な大富豪ディガー・ロックウェルだ。グッドマンは米大統領役を演じた。

Source:Happy Sad Confused, The Numbers

Writer

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有馬 ノア

洋画好きが高じて、海外エンタメを中心に執筆。ロサンゼルス在住経験を活かし、映画・ドラマのニュースやカルチャーにまつわる話題を追いかけています。趣味は古着と映画ポスター集め。

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