マーベル・エンターテインメントは、映画『アントマン』（2015）の続編『アントマン＆ワスプ（原題：Ant-man and the Wasp）』の撮影が正式に始まったことを報告した。この映画は、マーベル・シネマティック・ユニバースの記念すべき第20作目の作品となる。

同社は今回、YouTubeやTwitter、InstagramといったSNSに映像を公開して撮影の開始を報告している。わずか14秒という短さながら、実に『アントマン』らしい趣向が凝らされた映像だ。なお流れる音楽は、クリストフ・ベックによる前作『アントマン』のメインテーマである（ベックは続編にも参加している）。

なおマーベル・エンターテインメントは、これに伴い本作のシノプシス（あらすじ）を公開している。

マーベル・シネマティック・ユニバースは、縮むことができるという驚異の能力を持つヒーローとともに新章を開く―『アントマン＆ワスプ』だ。
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』（2016）の直後、スコット・ラング/アントマン（ポール・ラッド）は、“スーパーヒーローであり父親でもある”という自らの選択と格闘していた。しかし、家庭での生活とアントマンとしての責任を両立させようともがく彼に、ホープ・ヴァン・ダイン/ワスプ（エヴァンジェリン・リリー）とハンク・ピム博士（マイケル・ダグラス）から緊急任務を命じられる。スコットはスーツを着て、ワスプとのチームとしての戦い方を学び、彼らの過去の秘密に迫っていくのだった。

本作『アントマン＆ワスプ』には、ポール・ラッド、エヴァンジェリン・リリー、マイケル・ダグラスのほか、前作よりマイケル・ペーニャ（ルイス役）をはじめとしたおなじみのメンバーが再集結。また先日開催された「サンディエゴ・コミコン2017」で発表されたように、ミシェル・ファイファー（ジャネット・ヴァン・ダイン役）やローレンス・フィッシュバーン（ビル・フォスター役）ほか新たな出演者も多数加わった。

ちなみに本作は『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』（2018年4月27日公開）の直後に公開される作品だが、このシノプシスを読むかぎり、もしや物語は『インフィニティ・ウォー』とはほとんど関係ないものになるのだろうか……？

ベネディクト・カンバーバッチ＆ポール・ラッドのメッセージ映像

ところで、今回ウェブに公開されたのは上の速報映像だけではない。
アントマン役のポール・ラッドは、撮影現場から一人のマーベル・ファンに誕生日を祝うメッセージ映像を撮影しているのだ。これは一人の少年に対して送られたもので、その映像は彼の兄によって現在YouTubeで公開されている。

映像の中でラッドは、『アントマン＆ワスプ』の撮影が2017年7月31日（現地時間）に始まったことを明かしている。以前、映画情報サイト「オメガ・アンダーグラウンド」は本作の撮影が7月6日より始まると報じていたが、スケジュールに変更が生じていると考えるべきだろうか。

そしてもう一点注目すべきは、この映像にベネディクト・カンバーバッチ（ドクター・ストレンジ役）の姿があることだ。
この映像が事前に『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の現場で撮られていた可能性、あるいは『アベンジャーズ』第4作の撮影が同じくアトランタのパインウッド・スタジオで開始されており、二人が舞台裏にたまたま居合わせた可能性、そしてラッドが『アントマン＆ワスプ』『アベンジャーズ』第4作の現場を行き来しているという可能性もある映像だが……これがもしも『アントマン＆ワスプ』の撮影現場で撮られたものだとすれば……。
ちなみに『アベンジャーズ』第4作の撮影が始まったという情報は8月2日（日本時間）時点では聞こえてきていない。

映画『アントマン＆ワスプ』は2018年7月6日より全米公開予定。

Sources: http://variety.com/2017/film/news/marvel-production-ant-man-and-the-wasp-paul-rudd-1202512530/
http://www.cbr.com/ant-man-wasp-begins-production/
http://wegotthiscovered.com/movies/benedict-cumberbatch-paul-rudd-surprise-marvel-fan-birthday/
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