アントマン、「重鎮として新キャラクターと向き合う」先輩ポジへ ─ 『アントマン&ワスプ:クアントマニア』後の現在地

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)におけるアントマン/スコット・ラングの現在地が、少しだけ見えてきた。『アントマン&ワスプ:クアントマニア』(2023)以降、その先行きがはっきりとは示されていなかったスコットだが、どうやら『アベンジャーズ/ドゥームズデイ(原題)』では、新世代のヒーローたちと向き合う立場になるようだ。
米The Hollywood Reporterのポール・ラッド特集にて、マーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギは、『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』におけるアントマンについて「いまや重鎮的な立場で、より新しいキャラクターたちに対応する」とコメントしている。
ラッドがMCUに初登場したのは、2015年公開の『アントマン』。以降、『アントマン&ワスプ』(2018)、『アントマン&ワスプ:クアントマニア』(2023)と単独映画は3本に及び、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)を経て、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)では時間泥棒作戦の重要人物にもなった。気づけばスコット・ラングは、MCUの中でもかなり長く戦い続けてきたヒーローのひとりである。
『クアントマニア』当時のMCUでは、征服者カーンがマルチバース・サーガの大きな脅威として据えられていた。同作でアントマンたちは量子世界に引きずり込まれ、カーンの一体と対峙。スコットは激闘の末にカーンを退けたが、物語の終盤では「本当にこれでよかったのか」という不安も残された。もっとも、その後のMCUは方向転換を迎え、『ドゥームズデイ』ではロバート・ダウニー・Jr.演じるドクター・ドゥームが新たな脅威として登場する。
そうした中で、アントマンが“若手を導く側”に回るというのは、なかなか味わい深い変化だ。かつてのスコットは、前科者からヒーローへと一歩ずつ成長していく、どちらかといえば巻き込まれ型の存在だった。『シビル・ウォー』ではキャプテン・アメリカに憧れる新参ヒーローとして登場し、『エンドゲーム』では量子世界での経験をもとに、アベンジャーズ再起のきっかけをもたらした。そんな彼が、今度は新しいキャラクターたちと向き合う“先輩”になるというわけである。
アントマンは、MCUの中でも常に少し独特なポジションにいた。宇宙規模の神々や超人たちの中で、スコットはあくまで生活感のあるヒーローであり、父親であり、どこか普通の人間らしさを失わない存在だった。その親しみやすさこそが、MCUの巨大な物語における彼の強みでもある。だからこそ、新世代のヒーローたちと接するうえでも、スコットならではの視点が活かされるのかもしれない。
小さくなったり、大きくなったりしながら、いつの間にかMCUのベテランになっていたアントマン。『ドゥームズデイ』では、その歩みが新たな形で活かされることになりそうだ。『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』は2026年12月18日日米同時公開予定。
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Source:The Hollywood Reporter
























