『アベンジャーズ:ザ・カーン・ダイナスティ』タイトル変更の可能性 ─ 征服者カーン出番縮小の動き、原因は『クアントマニア』にも?
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の次なる『アベンジャーズ』映画『アベンジャーズ:ザ・カーン・ダイナスティ(原題)』のタイトルが変更される可能性が高まってきた。米The Hollywood Reporterが報じている。
『アベンジャーズ:ザ・カーン・ダイナスティ』では、MCUマルチバース・サーガのラスボス級ヴィラン、征服者カーン役とアベンジャーズの本格的な戦いが描かれる見込みだったが、水面下では大規模な見直しが行われている模様。その理由は、元交際相手への暴行容疑で有罪判決を受けたジョナサン・メジャースのカーン役降板だけではなく、『アントマン&ワスプ:クアントマニア』(2023)の興行不振も大きく関係しているという。
『アントマン』シリーズ第3作『クアントマニア』では、「ロキ」シーズン1で存在が示唆された征服者カーンがついに登場。量子世界を舞台にアントマンらと壮大なバトルを繰り広げた。報道によれば、マーベル・スタジオは、成績が振るわなかった『クアントマニア』公開後からカーンの登場縮小を検討していたという。
2023年12月のメジャース有罪判決も相まって、現在スタジオは本格的にカーンの「出番縮小もしくは完全抹消」に向けて動き出している模様。報道によれば、『アベンジャーズ:ザ・カーン・ダイナスティ』というタイトルは取り下げられ、新たなタイトルが付与されることになると伝えられている。
同作の監督には『シャン・チー/テン・リングスの伝説』(2021)のデスティン・ダニエル・クレットンが就任していたが、『シャン・チー』続編やドラマ「ワンダーマン」に専念するために降板し、現在は不在状態。クレットンの降板後には脚本家も一新され、新たに『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』(2022)や「ロキ」(2021-2022)を手がけたマイケル・ウォルドロンが就任した。ウォルドロンは『ザ・カーン・ダイナスティ』の続編にあたる『アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ』も担当しており、まさに包括的なストーリー改革が行われているようだ。
今回の動きは事実上のカーン退場にもなりかねないが、本当にそうなった場合は新たなヴィランも気になるところ。以前、メジャースの逮捕を受けて、スタジオがヴィランをドクター・ドゥームに変更する代替案を検討しているという報道もなされていた。
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Source:THR