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カンヌ審査員賞『バクラウ 地図から消された村』公開決定 ─ 貧困・格差・分断、巻き起こる暴力の連鎖

バクラウ 地図から消された村
© 2019 CINEMASCÓPIO – SBS PRODUCTIONS – ARTE FRANCE CINÉMA

『パラサイト 半地下の家族』(2019)がパルムドールを受賞した第72回カンヌ国際映画祭において、『レ・ミゼラブル』(2019)とともに審査員賞を受賞した怪作『BACURAU(原題)』が、邦題バクラウ 地図から消された村として2020年11月28日(土)より日本公開となる。

村の長老である老婆・カルメリータの死をきっかけに、主人公のテレサは故郷の村バクラウに戻ってきた。しかしその日から、村では不可解なことが次々に起こり始める。インターネットの地図上から村の存在が消え、上空には正体不明の飛行物体が現れた。ライフラインである給水車のタンクには何者かが銃を撃ち込み、村はずれでは村人が血まみれの死体で発見される。めったに現れないはずの他所者の来訪、それは血で血を洗う暴力と惨劇の幕開けだった。

ブラジルの片田舎にある村「バクラウ」で起こる不可解な出来事と暴力の災禍。貧困、格差、そして政治によって主導される分断。前作『アクエリアス』(2016)がカンヌ国際映画祭のコンペティション部門に選出されたブラジルの俊英、クレベール・メンドンサ・フィリオ監督が描くのは、現代社会に警鐘を鳴らす暴力に彩られた寓話的世界だ。

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バクラウ 地図から消された村
© 2019 CINEMASCÓPIO – SBS PRODUCTIONS – ARTE FRANCE CINÉMA

本作はカンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞、ブラジルに初めての栄冠をもたらした。さらに、ジャンル映画の祭典といわれるシッチェス・カタロニア国際映画祭でも監督賞を含む3冠を達成。そのほか世界各国の映画祭・映画賞を席巻し、フランスの有名映画誌「カイエ・デュ・シネマ」でも2019年のベスト10に選出、外国映画としては『パラサイト』に次ぐ第4位にランクインした。

出演者は、フィリオ監督の前作『アクエリアス』から、映画史に燦然と輝く名作『蜘蛛女のキス』(1985)の名優ソニア・ブラガ、ブラジルを代表する若手女優バルバラ・コーレンが再タッグ。『奇跡の海』(1996)『ダンサー・イン・ザ・ダーク』(2000)などラース・フォン・トリアー作品の常連者ウド・キアなど、国際色豊かな出演陣も登場する。さらに『ゼイリブ』(1998)『ニューヨーク1997』(1981)などで知られる映画監督ジョン・カーペンターの楽曲を使用するなど、ジャンル映画の巨匠へオマージュが捧げられている点もポイントだ。

映画『バクラウ 地図から消された村』は2020年11月28日(土)シアター・イメージフォーラムにて公開。

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THE RIVER編集部
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