新『バイオハザード』映画、レオンやジルを登場させず「物語を優先する」 ─ 主人公は戦闘スキルもサバイバル能力もナシ、観客目線でゲーム恐怖を再現
人気ゲーム『バイオハザード』を完全新規映画化する新作映画『バイオハザード』について、監督のザック・クレッガーが、シリーズおなじみのキャラクターを安易に登場させることには慎重な姿勢を示している。あくまでも重視しているのは、既存キャラクターによるファンサービスではなく、筋の通ったの恐怖体験だ。
『バーバリアン』(2022)、『WEAPONS/ウェポンズ』(2025)でホラーファンの注目を集めるクレッガー監督は英Empireにて、レオン・S・ケネディやジル・バレンタインといったゲーム版の人気キャラクターを本作に登場させる可能性について言及。「この自己完結した物語に、そうしたキャラクターを無理に押し込むのは不自然に感じられる」と述べ、「何よりもまず、物語を最優先しなければなりません」と語っている。
これは、クレッガー版『バイオハザード』の方向性をよく表す発言だろう。本作は、ゲームシリーズの世界観、ルール、設定を踏まえながらも、既存作のストーリーをそのまま映画化するものではない。監督はかねてより、本作を「完全にオリジナルの物語」と説明しており、『バイオハザード』の世界を舞台にしながらも、あくまでも新たな主人公の視点で描く作品になる。
物語の中心となるのは、オースティン・エイブラムス演じるブライアン。医療品の配送を請け負う男で、ある一夜の出来事によって壮絶なサバイバルに巻き込まれていく。クレッガー監督によれば、主人公ブライアンは「典型的なゲームキャラクターではない」人物であり、戦闘スキルもサバイバル能力も持ち合わせていないという。つまり観客は、銃器の扱いに長けた特殊部隊員や歴戦の生存者ではなく、危機に対してあまりにも無力な一般人の視点から、『バイオハザード』の恐怖を体験することになる。
この発想は、これまで明かされてきた本作のコンセプトとも一致している。クレッガーが掲げるのは、「もしゲーム『バイオハザード』の世界に放り込まれたらどうなるか?」というもの。観客はブライアンの視点を通して、ゲームのプレイヤーのように逃れられない恐怖を追体験することになる。
そもそもクレッガー監督は、筋金入りの『バイオハザード』ファンとして知られる。『バイオハザード4』は100回クリアしているといい、2026年2月発売の最新作『バイオハザード レクイエム』もすでに周回プレイに入っていると語っていた。新作映画についても、「ゲームへのラブレター」であり、ゲームの世界観やサバイバルホラー性を尊重した作品になることを示している。
プロデューサーのロイ・リーも以前、本作を「ノンストップ・アクションのジェットコースターのよう」な映画になると表現していた。キャラクターの視点とラクーンシティの世界を通じて、映画を観る体験そのものがゲームをプレイする感覚に近づいていくという。クレッガー監督自身も「ゲームをプレイする体験の本質をとらえたい」と語っており、過去の映画版を踏襲するのではなく、ゲーム体験そのものへの回帰を目指しているようだ。
一方で、その原作ゲーム愛は、レオンやジル、ウェスカーといった人気キャラクターを登場させることと同義ではない。むしろクレッガー監督にとって重要なのは、ゲーム版を知るファンが納得できる世界観の中で、映画として新しい恐怖とサバイバルを成立させることなのだろう。ファンの期待に応えながらも、既存キャラクターの名前に頼らず、『バイオハザード』という世界そのものを映画に落とし込むことを目指す。
完全新作映画『バイオハザード』は2026年9月18日に米国公開、日本では2026年10月9日(金)公開。
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Source:Empire via GamesRadar





























