『ビッグ・フィッシュ』あの花畑はCGではなく本当に作られていた ─ ティム・バートン監督が「本物の花じゃないと」とこだわり

ティム・バートン監督による名作ファンタジー『ビッグ・フィッシュ』(2003)が、2026年10月23日(金)〜10月29日(木)の1週間限定で、ヒューマントラストシネマ渋谷にてリバイバル上映を果たす。THE RIVERの独自企画「REVIVAL by THE RIVER」第3弾だ。奇想天外なホラ話を語り続ける父親と、その真実を知ろうとする息子の、感動の物語を劇場で堪能できる。
『ビッグ・フィッシュ』が父と息子の複雑な関係、別れや喪失を描きながらも、夢見心地にさせてくれるのは、やはりバートンがこだわり抜いた視覚的な演出によるところが大きい。中でも黄色いスイセン(水仙)の花畑は印象的で、『ビッグ・フィッシュ』といえばこのシーンを思い出すファンも多いことだろう。
ユアン・マクレガー扮する若き日の父エドワードは、サンドラ(アリソン・ローマン)に一目ぼれし、最初はスイセンの小さな花束を携えて彼女に愛を告げる。しかし、すでに別の男性と婚約しているサンドラ。あの手この手を使って振り向いてもらおうと奮闘するエドワードは、サンドラが暮らす学生寮の前を一面のスイセンで埋め尽くすサプライズを仕掛ける。
実はこのスイセンは作り物ではなく、本物の花を使っている。バートンは「プロデューサーたちは『まあ、全部CGIでやっちゃおうか』って感じでしたが、私は『いやいや、本物の花じゃないと。その違いは感じ取れるんですよ』と主張したんです」と、意見を貫いたのだ。
もっとも、本物の花を使用したのは、映像面での効果のみを狙っているわけではないようだ。「ポストプロダクションで追加される視覚効果に頼りすぎたくなかった」とバートンは強調し、「例えば、木に車が乗っているシーンが必要なら、車は実際に木に乗っていなければいけませんでしたし、花も実際にその場になければいけませんでした。後から花を合成したくなかったんです。こうすることで現実感が生まれ、ファンタジーを描く助けになったのです」と重ねている。
この徹底した取り組みが、俳優たちの演技にも良い影響を及ぼしたとバートンは考えているようだ。
「ユアンは本物の花畑に立つことができたので、後から花を合成した場合とは、全く異なる感情を抱けたと思います。観客もそれを感じ取ってくれるのではないでしょうか」
ロマンチックなシーンだが、エドワードとサンドラが心を通わせ、微笑み合う姿は自然体で、リラックスした雰囲気も感じられる。もし、このシーンが合成を前提に撮られていたら、少し異なる印象となっていたのかもしれない。リアルとファンタジーが共存するシーンをスクリーンでぜひ確かめたい。
上映概要

企画名:REVIVAL by THE RIVER vol.3
上映作品:『ビッグ・フィッシュ』(2003)
上映期間:2026年10月23日(金)〜10月29日(木)
全日 18:10より上映
上映劇場:ヒューマントラストシネマ渋谷(東京都渋谷区)
チケット発売:
オンライン販売
10月16日(金) 18:00~ 会員先行販売 / 21:00~ 一般販売
窓口販売
10月17日(土) 朝オープン時~
※オンライン販売で残席があった場合のみ
チケット料金:1,600円(各種割引サービスはご利用いただけません)
上映時間は後日劇場ホームページをご確認ください。
▼ 『ビッグ・フィッシュ』の記事
Source: CHRON, movieplayer.it

























